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コリー達に囲まれて

ブリーダーとして、コリー達と共に過ごす日々の記録です。画像や動画や記事の無断使用を禁じます。


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Category: 犬の生態   Tags: ---

同族の群れのルール

ラフコリー専門ブリーダー
AIRWOMAN COLLIES
http://airwoman.if.tv/

2009年の10月生の子犬の仮予約を受付け中
http://airwoman.if.tv/puppies.html

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さっき、犬達に食事を与え、今、それぞれが好きな場所で
くつろいでいるので、運動場からは鳥の声と蝉の声しか
聞こえてきません。連日30数度という真夏なので、湿気が
少なくて風がよく通る海沿いの土地であり、屋根付きの
ひんやりとした屋内運動場があっても、犬達は、こぞって
エアコンのついている室内の部屋に入りたがるので交代で
インドア、アウトドアと割り振っています。


その際、絶対に一緒に運動場に出さないようにしている
組合せが2つあります。20頭の群れのトップの位置にいる
ターシャと13歳のミリオン。
そして、年齢が同じで、片方が成犬になってから来舎した
レックスとブランディの現役種牡たちです。


ターシャとミリオンは、ターシャが産み始めた時期から
反目しあい、何度も本気の喧嘩を繰り返してきたので、
数年前に、ものは試しに決着がつくまで闘わせてみようと
判断して、2頭だけを運動場に出したことがあります。
2頭は激しく咬み合い、ミリオンの顔に血がついていたと
思いますが、あっさりと軍配はターシャに上がり、ターシャが
ミリオンの首根っこを押さえこみました。犬の本に書かれて
いるような腹見せの服従姿勢は見られませんでした。



ミリオンは伏せて小さく身をすくめ、弱い腹部を隠すような
姿勢を取り、上に乗ったターシャが首のところを咥えて
威嚇するのに耐えていました。この間、数秒のことです。


そこへ私が入り、上に乗っているターシャを引き離すと、
ミリオンは頭を下げ、顔をそむけ、さっとターシャから逃げて
行きました。
怒れるターシャに対して急所であるお腹を見せ降服する
という行為は、気の弱いミリオンには、怖すぎてできない

だと思います。


うちで犬同士のケンカが起きる場合、たいがいターシャが
絡んでいますが、成犬の寄せ集めではなく、親子関係を
核に置いた狼の群れに近い同族の群れの中のケンカなので、
他の犬の群れから侵入者(犬)が攻撃してきた時のような
殺し合うまでのケンカにはなりません。
犬達には同族の群れとしてのルールはあるのだと思います。


同族の群れを観察していると、いくつかのグループに
分かれていて、おおむね年齢の近いメスたちが一緒に
行動していますが、その若い群れの中へ入って一緒に
遊ぼうとする、あかりのような中年のメスも居れば、
ターシゃのように、眼中に無いといった態度で、若い
連中とは遊ばない犬もいます。


そんなターシャでも、たまに御機嫌が良いとオス達と
遊んだり、年齢の近い中年のマイヤやメガと遊ぼうと
することもあります。
その遊びの中で、ちょっとしたきっかけで、メガが、
ターシャに対して服従の腹見せ行為をすることが
あります



メガは若い連中とふざけて遊ぶ時は、自分からひっくり
返って腹見せ行為をして、相手を遊びに誘うのですが、
ターシャに対してたまに見せる腹見せは、ちょっと意味が
違います。顔に緊張が走っているのです。
「私は逆らいませんから信用して下さい」のメッセージ
なのだろうと
思います。その時、ターシャは軽く匂いを
嗅いで、メガの傍を立ち去ります。


こういった平穏な状況の中で、下位の犬が上位の犬に
対して積極的に自分から腹を見せるのは、ドッグランで
出会った犬同士が、無言の力試しをして、弱い犬が
ひっくり返って腹を見せるのや、成犬の群れに初めて
放り込まれた子犬が、自分からひっくり返ってお腹を
見せるのと似ています。
つまりケンカを避ける為の予防措置としての服従の
意志表示であって、叱責の際の服従の意志表示では
ないと思います。



同族の群れの中では、ターシャのような上位の犬が、
下位の犬を叱責するのは、一瞬です。ウガっと言うと
同時に組み敷いて伏せさせ、首根っこを咬んで押さえ
こんでいます。
じわっとひっくり返してお腹を見せさせるなどという
悠長なことはしていません。

母犬が子犬に対して、あるいは養育係の成犬が
若い犬や子犬に対して、やんわりと叱る場合には
ひっくり返してお腹を見せさせることがありますが、
成犬同士の叱責や喧嘩の現場では、見られない
行動なのです。


現役種牡のレックスが、自分の息子で自分より背の
高いサンダーを抑え込むのも一瞬で、やはりターシャと
同じように背中に乗り、乗られたサンダーは身を小さく
して固まっています。決して反抗の唸り声も悲鳴も
上げません。ただただ小さくなって嵐が行き過ぎるのを
待っているといった風情です。


サンダーは温厚な子で、自分からケンカを売ることは
しません。レックスが怒る理由は、自分がゆったりと
歩いていたところへ、メス達とふざけて走っていた
サンダーが、レックスにドンとぶつかった時です。
そして、ターシャが怒りを爆発させるのは、自分が
外来者に対して吠えて仕事をしている時に、下位の
犬が、ターシャの前面に割り込んできて吠えようと
する時です。


ブランディとレックスが反目し合うのは、種オス同士
であり、互いが、交配を許されているオスだと認識して
いるからです。この種牡2頭は、フェンス越しでも激しく
吠えあいますが、私が間違って一緒に運動場に出して
しまい大喧嘩になったことが2回ほどあります。すぐに
私が間に入って止めたので、決着はついていません。


人間からすると、なんで?と思うような事が、犬達に
とっては、群れの中での自分の身分を決定する重要な
要因になっています。



群れのボスになるべき犬は生まれつき決まっていて
育ててそうなるものではないと、有名なアメリカの
トレーナーが著書の中で書いていたと思いますが、
うちでは、2位、3位の犬の場合も、ボス犬同様、
私が序列を決めようと思っても、決めれるものでは
ありません。決めるのは犬達です。

ターシャのようなボス犬は、ミリオンのような気性の
弱い犬が自分と同位に来ることを嫌い、徹底的に
排除しようとします。


生れつきの気性の強さ、知力、身体の大きさ、年齢、
メスの場合は出産回数、オスの場合は交配回数が、
ボス犬になれるかどうかの要素になりますが、私が
見たところでは、凪→ターシャ→福またはジュリア
またはピリカ→レモンまたはカグラ・・・と世代交代を
してゆくのではないかと思っています。


ターシャもターシャが目の敵にするミリオンも凪の娘
ですが、ターシャが勝者になりました。
ミリオンの娘達のうち千は亡くなりました。ターシャと
反目していましたが、ターシャが強いのは明らかでした。
あとのミリオンの娘マイヤやメガは絶対にターシャには
反抗しませんので、第2世代は、すんなりとターシャが
ボスの位置についたのです。


2001年の震度5の芸予地震の折、ガタガタと全てが
震え、地鳴りのような音がする異常事態で他の犬達が
立ちすくんでいる中、1歳のターシャだけが、ひきつり
ながらも運動場を駆け回り、急襲してきた敵を探して
いたのです。やがてはボスの座につくことは、その時、
既に決まっていたのです。


まだ第3世代は実権を握っていませんが、ターシャの
直系の福、ピリカ、あかりのうち、あかりは気が強くても
小柄ですし、卵巣がんで繁殖を早期引退しているメス
なので、政権争いには参加してきません。


ターシャとは血の繋がりのないジュリアが繁殖数の
多さや生れつきの気の強さから、第3世代のボスの
決定戦に絡んで来る可能性があるので、私は、自分の
留守中、数頭を屋内運動場へ入れてドアを閉めておく
場合には、ジュリアは、福やピリカとは一緒にしません。
ちょっと首根っこを掴んだだけでキャンキャン悲鳴を上げる
リズやジョイのような下位タイプのメスは、どの小集団と
一緒に閉じ込めておいても深刻なケンカになりません。
気迫が勝負を決める力試しの段階で、すぐにお腹を
見せたりするから、ケンカには発展しません。


第4世代は、まだ1歳になったばかりのお子様ですが、
かなり予測はつきます。気性の強さからは凪の直系の
カグラが優勢ですが、非常に小柄なので、知力で勝った
レモンがボスの位置につく可能性は高いです。私は
群れの中では全部を平等に扱いますが、心の中では
レモンを気に入っているので、それを察しているレモンが
他の2頭ウォッカとカグラに対して強気に出る可能性は
十分にあります。


私は、第4世代では穏やかだけど肝が据わっている
レモンがボスの位置についてくれると良いなと思って
いますが、20頭ともなると、人も犬も含め5~7くらいの
個体から成り立つ家族という小さい群れのように、
人間が序列について干渉できるものではありません。


私が疑似アルファとして20頭の頂点に立ち、犬達の
トップにボス犬が来るという構造で、オスはオスで競り
合っていますが、私との密接さという点でお産をする
メスには及びませんので、どうしても私に次ぐ位置に
来るのは、出産数の多いメスのうち気が強く、気迫の
ある犬、どちらかというと群れで遊ぶよりも単独で群れの
周辺状況に気を配っているような子になります。


ブログを書き始めて2時間になりました。犬達は、まだ
誰も吠えていません。今から私が立ち上がり、行動を
おこすとすぐに動きが出ます。インドアでケージの中で
眠っている犬達も老犬で耳の遠いミリオン以外は全て
目を覚まして私への無言のアピールを始めます。
運動場へ出せば、ぞろぞろと後をついてまわったり、
仲良しの犬達でじゃれて走り回ったり、水入れに直行
したりします。


最初に書いた、一緒にできない2組4頭は、分けて
運動場へ出しますが、順番は全て私が決めます。
犬が眠る場所も食べる順番も食べる時刻も毎日私が
決めます。時刻を決めていて、犬に催促されてから
御飯を用意したりしません。


犬が横になっていて通れない場合は足でこずいて
どかせるか、上をまたいでゆきます。自分がよけたり
しません。ソファで寝ている犬を降ろそうとしたら嫌がって
唸るので放っておいた・・・なんていうことは、絶対に
しません。


外出する時に「行ってくるね」と犬達に挨拶することも
なければ、「ただいま」と抱き寄せることもありません。
でも犬達は全て、私の行動に注意を向けています。
どれか1頭が叱られている時には、遠巻きに緊張して
静かに様子を見守ります。


遠くで興奮して吠えていても、名前を呼べば、すぐに
戻ってきます。OKという意味で、ドッグフードを一粒
与えることもありますが、与えないこともあります。
もしも呼んだのに無視すれば、すぐに連れ戻しにゆき、
首の皮膚を掴んで引きずって戻り荒い動作でケージに
放り込みます。


犬を叱るのに棒を使ったことも、リードで打ちつけたことも、
マズルをリードで締めあげたことも、成犬をひっくり返して
腹を見せさせたことも、蹴り上げたこともありません。
何の道具も使わずに、20頭の同族の群れのボスである
ターシャがやる方法で気迫を込め有無を言わせぬ態度で
叱るだけです。


道具を使って叱ると、何も知らない誰かが不用意に、
その道具を手にして犬に近づいた時、その道具への
恐怖から、すくんだり、攻撃に移る犬が出る可能性が
あるので、私は決して道具を使わないのです。



こういう育て方や叱り方をしているからこそ、毎日散歩に
連れ出していなくても、病院へ連れて行けば自分から
診察台に乗り、どんな痛い治療をされても静かに伏せて
我慢し、犬に疎い人が扱っても逆らわない従順な犬が
出来上がるのです。ろくすっぽフセだのスワレといった
コマンドを教えていなくても、何の不自由もありません。



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「迷子のコリー」「迷子 コリー」「迷い犬 コリー」
これらの言葉を書き続けることで、上位にヒットする
ことを願って。

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