コリー達に囲まれて

ブリーダーとして、コリー達と共に過ごす日々の記録です。画像や動画や記事の無断使用を禁じます。


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Category: 飼育   Tags: ---

権勢症候群のコリー

ラフコリー専門ブリーダー
AIRWOMAN COLLIES
http://airwoman.if.tv/

2009年の初夏生の子犬の仮予約を受け付け中
http://airwoman.if.tv/puppies.html


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コリーは穏やかな犬種だから、アルファ・シンドロームに
ならないと思っている人もいるかもしれませんが、私は、
1990年の2月からコリーを飼い始めてから今日に至る
までの19年間に3頭の権勢症候群、つまりアルファ・
シンドロームのせいで咬み犬になっていたと思われる
ラフコリーの話を聞いています。


1頭目は、JCCの会員だった1992年頃の香川県での
ショー会場で、話しかけてきた主婦とおぼしき30歳代の
女性が、自分の家のオスのコリーはソファから降ろそうと
すると、歯を見せて唸ると言ったので、権勢症候群だと
思いました。


2頭目は、友人から聞いた話ですが、友人の知合いの
訓練士が、お客さんから矯正訓練を頼まれたけど、
直すことができなくて殺処分をした咬み癖のついた
ラフコリーです。訓練士ですから、先天的な脳疾患が
原因の咬み犬ではないことは確認済みでしょうから、
純粋に、間違った飼い方から生じた深刻なアルファ・
シンドロームだったのだろうと思います。


3頭目は、先日、親戚のお宅を訪ねるついでに、うちの
繁殖犬2頭を連れて見せに来て下さった関西の方が、
昔飼っていたコリーで、JCCの引退したブリーダーの
繁殖犬の大柄なオスですが、生理中だった奥さんに
マウントしてきたのを叱った際に、本気で咬みついて
きたそうです。
その後、訓練所に預けて直してもらったそうですが、
その犬も少なからずアルファ・シンドロームになって
いたと思われます。ただ、うちが譲渡したオス2頭は
同じ飼い方をされていても、問題は起きていないので
気性も関係しているとは思います。


私が小学六年生か中学生になったばかりの頃だったと
思いますが、遠縁の小学校教諭が、犬を飼おうと思うので、
誰か子犬を拾ったら教えてくれと生徒達に話したところ、
父兄の一人が、教師にお歳暮でも送るくらいのつもりで、
親戚が繁殖したというドーベルマンの子犬を連れてきて
置いて帰ったそうです。


犬の飼育経験がなく、躾け本すら持っていない、しかも
幼い子供の居る家庭に、今よりずっと攻撃性が強かった
当時のドーベルのオスの子犬を置いて行ったのです。
暴挙というしかないのです。


当然、その家では生後3ヶ月になる頃には、ドーベルの
子犬をもてあまし、親戚知人を見渡し、番犬が死んで、
犬がいなかった我が家に白羽の矢を立てました。


父は、母のイトコである小学校教諭に頼まれて、番犬と
してそのドーベルを飼うことを決心しましたが、ごく普通の
田舎の人間ですから、犬の習性や躾に関する知識は
皆無に近いものでした。


私たちは、これといった躾をすることもなく、もらってすぐは
室内で子犬を飼い、生後4ヶ月頃から屋外に出して、
畳1畳分くらいの犬舎で飼うようになりました。運動は
朝晩の2回、父または私が連れ出しました。


脚側行進とかリーダーウォークなどという言葉は知らず、
引っ張られながら散歩をしていたと思いますが、他所の
犬達はドーベルの姿を数百メートル手前で発見すると
踵を返しましたので、余所の犬とトラブルになることは
ありませんでした。犬舎飼育だったので、特にひどい
甘やかしをする機会もありませんでしたので、問題なく
成犬になりました。


ところが、堂々とした体格の成犬になった頃に、どこで
聞きつけたのか、メスのドーベルマンを飼っていた人が
やってきて、強引にメスに種付けをしてくれといって
発情中のメスを置いて行きました。


畳1畳ほどの犬舎に交配未経験の若いオスと発情の
来ているメスです。今、考えると仰天ものですが、父も
その人も深く考えることはなく、狭い犬舎に2頭を入れ
ました。私は、学校に行っていたので、顛末はあとで
聞いたのですが、メスが、犬舎を壊して脱走したとか。
父や母は、必死になってメスを探し、見つかったらすぐ
連れに来てもらったそうです。


その直後から、オスの様子が変わり、父が多忙で
運動に連れ出せない日が続いたこともあり、ストレスが
極致に達していたのでしょう。オスが、家の中に入って
来ようとしたのを父が止めた時、反射的に父の手の
甲を咬み、首を振ったそうです。
私もその場にいたのですが、血の色の記憶は無く、
ただ、父の手の甲の骨がむき出しになった白い色だけ
覚えています。


その事件の数日後、犬は、やってきた獣医の手で
薬殺になりました。ガス室での殺処分や今のような
麻酔での安楽死と異なり、当時は大きな苦しみの伴う
薬殺でした。犬が大きく何度も痙攣し、泡を吹く姿は、
40年近くが経過した今もはっきり覚えています。


父は手を使う職業で、しかも近所には子供がいっぱい
いたので、父は迷わず安楽死を決めましたが、私は
文句をいうことはできませんでした。近所の子供を
咬むようなことがおきれば、大変なことになるはずだと
思ったからです。不思議と自分が咬まれる可能性は
思いつきませんでした。犬は、やんちゃではあっても、
私に対して攻撃的な態度を示したことは、一度も
なかったからです。


父を咬んだドーベルは、アルファシンドロームだったか
どうかは分かりませんが、これといった躾がなされて
いない飼い方だったので、反射的に咬んでしまったので
あったとしても、そのあと、躾についての知識がない
父が、恐怖心や猜疑心をもって犬を扱い続ければ、
力のある未去勢のオスなのですから、やがてはアルファ
シンドロームになっただろうと思います。


ドーベルマンのような攻撃性が強くて力のある犬は
アルファシンドロームになってしまい、事故を起こす
可能性があれば、容赦なく安楽死にされてしまい
ますので、飼う側も真剣に訓練に臨みます。


でも、もともと攻撃性が乏しく、外見が大人しく見える
ラフコリーやゴールデンのような大型犬や小型犬は、
飼主さんが、呑気に構えてしまって、知らず知らず
アルファシンドロームにさせてしまっているケースが
あります。特に小さい室内犬には多いのです。


今日もうちのお客さんの親戚のプードルの咬みグセに
ついて御相談がありましたので、↓のような行いをして
いないかどうか確認してもらいました。
ラフコリーをアルファシンドロームにならない犬種だと
勘違いをしている飼主さんには、是非、確認しておいて
頂きたいと思います。


●犬が催促ぼえをすると、食べ物を与えたりトイレに
 出したり、運動に出したりして、人間が犬のメイドに
 なってしまっている
●外出のたび、または帰宅するたびに人間の方から
 犬に挨拶する
●犬がくつろいでいる場所から、どかそうとした時に、
 犬が嫌がれば諦めてしまう、また、犬が唸ったり
 歯を見せると叱るのを止める
●犬が人間よりも先に食べる
●犬が他所の犬や人間に吠えついているのを人間が
 厳しく制止しない、あるいは言葉で「ダメ」と言った
 だけで済ませてしまい、口吻を掴んででも吠えるのを
 止めさせるということをしない


うちのお客さんの親戚の方には、ゆったりとしたケージ
飼育に切り替え、去勢手術もしてから、↑の行いを全て
止めて、“無視”や“簡単な訓練を取り入れ褒めること”と
併用しながら、人間が犬の生活を全てコントロールする
飼い方に変えるようにとアドバイスをしておきましたが、
飼主さんによほどの自覚と決意がないと上手くゆかないと
思います。


プロが吠えるのを止めさせる矯正訓練に失敗し、色々な
道具を使うことで更に深刻な症状になって、咬み犬にも
なっていたシェルティを諦めずに矯正訓練し、犬が天寿を
全うするまで飼い切った友人が居ます。
その人は、職業としては訓練士をしていませんが、今では
訓練士やプロのトレーナーからアドバイスを求められる
くらいなので、実力は、並みのプロ以上です。


その人が難しい咬み犬の矯正訓練に成功した理由は、
腕力によるものでもなく、精神的な威圧でもなく、道具に
よるものでもなく、ただただ深い愛情と犬の習性や行動に
対する深い理解と、弛まない努力によるものです。
普通の人は、咬み犬の矯正訓練という何年もかかる
大きな苦労は簡単に放棄します。
ですから、アルファ・シンドロームになってしまわないよう
飼い始めた時から頑張っておかねばならないのです。


ラフコリーでもアルファ・シンドロームは出現します。
他の犬種よりは出現率は低いでしょうが、出ないという
保障はありません。↑に書いた行動がある人はすぐに
直した方が良いと思います。アルファ・シンドロームの
せいで殺処分にしてしまうと、後悔は生涯消えることは
ありません。そうならないように頑張って頂ければと
思います。


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