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コリー達に囲まれて

ブリーダーとして、コリー達と共に過ごす日々の記録です。画像や動画や記事の無断使用を禁じます。


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Category: 繁殖   Tags: ---

コリーの値段

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1つ前の記事で全く改善されない日本人の危機管理能力について
書きましたが、日本のコリークラブも全く変わってないんだなと
ある方からの情報で分かりました。

私は大人になってからコリーを飼い始めたので、子供時代から
コリーが家に居たような人に比べて飼育歴は短いですが、
何から何まで必死になってNETが無い時代から国の内外より
情報を集め、ブリーダーを26年続けました。

関西の大きな有名ブリーダーが引退なさったそうですが、犬舎号の
世襲は認められないはずなのにいまだにその犬舎号を頭に載せた
犬舎があって、さも引退したブリーダーの功績が自分の功績であるかの
ように書いているブリーダーが容認されているのが不思議ですね。

自分の犬を見る目に自信があるなら自分のオリジナルの犬舎号で
繁殖するべきです。他人の犬舎号を頭に付けるのは、古いことわざで
いうところの人のふんどしで相撲を取る、あるいはトラの威を借ると
いうことでしょうね。ちなみに私の犬舎号は1頭目のコリーの血統書名から
犬舎号を取り除いたものです。女性パイロットという意味が非常に
気に入っています。最近は、工房の名前もエアウーマンに変えました。

この屋号で繁殖しながら色々なことを学びました。近くにコリーを
飼っている人はいませんでしたし、動物病院に連れてゆくと、ブルーマール
だったせいもあって、獣医さんに「その犬、なんという種類ですか?」と
聞かれました。ですから獣医さんからのアドバイスもありません。

飼育も訓練も手探りで独学でやってきました。馬術の心得があったので
訓練は独学でできましたが。ショーグルーミングは、関西のグループの
中で下積み作業をしながらある程度覚えましたが、JKCに移籍して自分で
グルーミング用品を買ったり、Youtubeの動画でアメリカの
ショーグルーミングを見たり、JKCの教本を取り寄せ、ハンドリング
講習会に出たりして覚えました。

繁殖に関しては、1回目の繁殖でグループのベテランの方にお電話で
教えてもらいましたが、事前に色々な書物で勉強はしていました。
四国に居るということは非常に不利で、人からコリーに関して有意義な
情報を得ることは不可能だったので、個人輸入の方法を学んで、アメリカや
イギリスからコリーの専門書を取り寄せました。
値段は忘れましたが、非常に高価でもう手に入らないかもしれないのが
コリーのバイブルと言われるCollie Conceptです。
内容は古いのであまり役に立ちませんでしたが、手にした時は嬉しかったです。

IMG_5138p1000.jpg

IMG_5141p1200.jpg


コリークラブに籍を置いていても、地元の支部ではシェルティの人が
ほとんどで、コリーについて何か教えてもらえる人がいないどころか
地元のコリーのブリーダーだという高齢男性が、私がグループを抜けて初めて
自分の犬舎号で繁殖をし新聞に子犬の広告を出した時、嫌がらせの
電話をかけてきました。関東のブリーダーが輸入した歴史に残る
アルフェンロックマスターピースという名犬の直子であるカナダCHを
買い取って、その種オス、ヒューイを使っての繁殖でしたが、
「コリーと言ってもコリーの形をしてないこともあるからなぁ」などと
何かを頬張りながら電話をしてきました。無礼にもほどがあります。

生まれて初めての繁殖は自分で譲渡先を見つける自信が無かったので
グループのブリーダーの屋号で繁殖し、販売はお任せだったので、
売値がいくらだったのかも知りませんし、私の名前が血統書に載ることは
ありませんでした。

私が関西のグループに入ったのは、1頭目を地元の大きなペットショップに
取り寄せを依頼してブルーマールの子犬を入手し、届いた
JCCの血統書に出ていたブリーダー宛に子犬は元気にしていますと
手紙を書いたら、ショーで四国に行くので耳セットを教えてあげるので
子犬を連れてくるように言われたのがきっかけです。

私は1頭目のアメリカCHの子供であるブルーマールをペットショップを
通じて24万円で購入しましたが、あとでブリーダーの元を出た時の
値段が8万円であったことを知りました。約3倍、これがペットショップの
値段の付け方です。

ブリーダーに2~3回電話をして店から5分もかからない空港に迎えに行き
段ボール箱に入れて店まで戻ってきて私に渡すだけで16万円の利益を
得ているのですから、美味しいですよね。私は当時は腹が立ってムカムカ
してましたが、聞くところによるとJCCでもホワイトコリーが50万円
というバカ高い金額で売買されているそうですね。

アメリカとカナダでROMを取っているアルフェンロックマスターピースの
たった2頭しか日本に入らなかった子供で既にカナダCHのタイトルを
持っていたヒューイを私が買い取った価格が40万円です。
とても良い買い物だったと思っています。一緒に購入したペットのシェルティは
アメリカのシェルティの全米展でBOBになったメスの持込胎で
生まれた子なので10万は破格のお値段ですが、あとで奇形で足が1本短く
指の数が足りず、扁平だったのが分かりました。値段を付けて売るべきではない
子でした。そういう子は売ってはいけません。お願いして引き取って頂くべき子です。

コリーのヒューイは良い買い物でしたが、シェルティは騙されたようなものなので
シェルティの損失を合わせると、50万円払って4歳のカナダCHを手に入れたことに
なります。

その後、ヒューイが年をとって来たので、山梨のブリーダーからノンタイトルの
時から何度も交配をお願いしていたブランディを売ってもらいました。
ブランディはアメリカのトップサイアーでマスターピースの子孫でもある
ファンタシー犬舎のタリスマンの血液がメインでできている子なので、容貌は
外産CHに劣っていませんでした。実際、同胎の兄弟で1歳未満ではブランディに
負けてばかりだったトライのカミュは、3歳くらいで渡米してたった1ヵ月で
CHを完成し、帰国してからはJCCのベストコリーになっています。

そういう犬質のブランディは40万くらいで譲ってもらったと思います。
これも非常に良いお買い物でした。種オスとしても頑張ってくれ、知能、性質、
容姿、健全性全てにおいて最高級でした。欲を言えばお腹の毛のボリュームが
もう少し欲しかったですが、満足してます。遺伝的には何の問題もありませんでした。

ペットショップにぼったくられ、外産系の種オス2頭でリーズナブルに良い犬を
手に入れた私の判断では、ただ色が珍しいだけの子犬に50万は高過ぎます。
英国ゴールデンがもてはやされた頃、もう3世代くらい内産犬が続き、
血統書のどこにもイギリス在住の犬の名前が無いのに、英国ゴールデンを
謳い文句に荒稼ぎしていたブリーダーのペットタイプの子犬の売値が50万とか
それ以上だったと思います。

私が1頭目のコリーの取り寄せを頼んだぼったくりペットショップは元ヤクザ
なのですが、非常に珍しいパイボールドというダックスの繁殖に力を入れて
いました。色のみに重きを置いて法外な値段で売買するのは、もろペットショップ的
ですね。チワックスなんて雑種犬を何十万も出して嬉しそうに購入する人が
沢山いるのだから、国民性なんでしょうかねぇ。


遺伝の専門書によると生まれつき白が大半を占める犬種は別として
代々、白い毛の多い犬ばかり選んで繁殖してゆくのは非常に危険なことだと
されています。
希釈因子であるマール遺伝子を父母犬で重ねてダブルマールを生み出すことほど
危険性は高くないかもしれませんが、決して褒められたことではないです。

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「白毛遺伝子の怖さ」
https://blog.goo.ne.jp/awcollies06/c/3fb06053c3d022ba5c11d1a7870fdd06

メインブログとかサブのブログとかに記していますが、ダブルーマールは
絶対に生み出してはいけない犬ですし、身体の本来、茶色や黒である
部分に白い斑が入るホワイトファクターも染めて隠してドッグショーに出陳するのが
当たり前だったのに、今は堂々と表に出していますね。
ホワイトコリーの繁殖ではホワイトファクターを持つトライが必要になる
場合もあるのでしょうが、白毛遺伝子の観点からすると代々、ホワイト
ファクターの犬を使い続けるのは健康面での危険性が増す可能性を
持っています。私なら、絶対にやらないですね。見栄えが派手になっても
内臓や骨が弱くなったのでは、犬を不幸にし、その犬の家族を不幸にしますからね。
自分のドッグショーでの華やかな経験だけ増やしたい人は
病歴のある犬を平気で繁殖に使いますし、親子がけも同胎がけもいとわず、
ダブルマールが生まれる繁殖にまで手を出します。
ぼったくりペットショップとどんぐりの背比べ、あるいは目くそ鼻くそです。
購入者の皆さま、もう少し疑うことを学んで下さい。
「自分が我慢すればいいでしょ」ということではないんです。50万も出して
ブリーダーを潤わせれば、また味をしめて繁殖を繰り返し、健全性の面で
不安があるコリーが増殖することにつながるんです。

私がアメリカから輸入している生地にはホワイトコリーが描かれています。
スタンダードどうりの美しい絵を描くデザイナーさんの生地です。
トライヘッド、セーブルヘッド、ブルーマールヘッドのホワイトコリーが
描かれていて、その3種類が基本形だと思います。他犬種ブリーダーに
糾弾されたダブルマールの種オスアバランチの影響か、ホワイトコリーが
描かれた生地が少し増えているんです。派手で美しいですが、
アバランチの子孫には心臓病などがかなり出てます。華やかで病院通いが
頻繁な犬と少々不細工でも元気いっぱいで利口な犬なら、私は後者を選びます。

サブのブログに数年ぶりに記事を書いておきました。
「クリプティックブルーマールとグレイコリー」
https://blog.goo.ne.jp/awcollies06

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●大手ハンドメイドサイトの中の私の作品のページです。
https://minne.com/awcollieskb

https://www.creema.jp/c/airwoman/item/onsale




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