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昨日の火曜日は母のデイサービスの日で、父の入院先の病院には行かない日
だったのですが、朝、室内に居たメス達をすべて運動場やコンクリートスペースに
出して排泄させ、水入れすべての水を交換してから自分のところと母のところの
可燃ごみを出して、また運動場に戻ってウンチ拾いをし、蚊取り線香を付けて回って
いたのですが、4歳になったばかりのドリナが、コンクリートスペースの隅っこに
うずくまったまま動きません。その場所は体調の悪い子がいつも寝そべる場所で
ドリナの叔母にあたるウォッカはそこで遺体で見つかりました。元々、食の細い子
なのですが、2日前から嘔吐があり、前の晩も食べ残したりしていましたし、あまりに
元気がなくて嫌な感じがしたので、母に今日は見送りはできないと伝えてから、
動物病院が開く時間にドリナを運び込みました。
相変わらずたくさんの患畜とオーナーさん達で待合室はいっぱいでした。その中に
大柄で毛がふさふさのきれいなシェルティが居たので、そのオーナーさんと
お話しながら待ちました。そのシェルの男の子は、ドリナより1歳年上の5歳で
2歳の頃から胆嚢の治療をしてきたけど良くならないので、年取って体力が無くなる
前に胆嚢破裂の予防的処置としてのオペをかかりつけの獣医さんに薦められ、
私がかかっている動物病院を紹介されて遠くから来たのだそうです。
ドリナの方が先に呼ばれました。待合室にやって来たのはいつものT先生ではなく
ドリナの妹のオードリーを診ている若手のD先生だったのですが、待合室でドリナが
吐いた吐瀉物を見ながら、緑色の液の中の黒い粒々はいったい何なんでしょうねと
聞いていたら、T先生がやってきたので、T先生にも聞いてみましたが、T先生も
なんでしょうねと言い、結局、分からず仕舞いだったのですが、今日、検索して出てきた
サイトにそっくりな色の胆嚢の内容物の画像がありました。
レントゲン、血液検査、エコー検査の結果、胆嚢粘液嚢腫で、胆嚢破裂の可能性が
あり、放置すると間違いなく死ぬとのことだったので緊急手術になりました。
手術についての説明を聞き、書類にサインをし、私は一旦家に帰り、他の子たちの
世話をし、手術が終わったと電話をもらってからまた動物病院に行きました。
待合室でお話ししていたシェル飼いの方の御愛犬と同じ病気で、こちらの方が割り込む
形で緊急手術になり申し訳ないなと思っていたのですが、後で聞いたところ、シェル君は
内視鏡による手術を行うことになっており、執刀するのは東京から招いた有名な韓国人
獣医師の先生で、T先生や大先生達も手術に立ち会い、内視鏡手術の勉強をすることに
なっていたようです。
ドリナの2時間の開腹手術のあと、休む間もなくシェル君の内視鏡手術に臨むのですから
T先生も大変です。シェル君の手術のあとでドリナの手術についての説明をするということ
だったのですが、オペ室の隣の酸素室の中の術後のドリナの様子を見ながら、そして時々、
内視鏡手術の様子を見ながら待っていたのですが、3時間経っても手術が終わらないので
翌日、説明を聞きに来ますと看護師さんに伝えて、待合室に出ました。
すると、シェル君のオーナーさんがいらっしゃっり声をかけて来てくれたので、1時間くらい
お話しして、私が見た内視鏡手術の様子をお伝えしました。シェル君のオーナーさんは
初めから、時間がかかる手術だということは聞いていたそうです。
内視鏡手術は、傷が小さくて治りが速くて良いことばかりかと私は思っていたのですが、
ドリナの2時間の開腹手術に比べて、シェル君の内視鏡手術は5~6時間以上ですから、
2.5~3倍の時間、麻酔が効きっぱなしになるわけです。
そんなに長時間麻酔をかけっぱなしだと、老犬ならば認知症になる可能性が普通の
手術よりずっと高くなりますね。
それに、モニターで平面的に見るのと肉眼で立体的に見るのとでは患部の認識が
違うのだと思います。そういったことを今日の面会でT先生に聞いたら、内視鏡手術は
とても難しいとおっしゃってました。やはりドリナのように緊急の場合は臓器を触れる
開腹手術になるそうです。
T先生は、ドリナの曾祖母のリズの胃捻転、祖母のジョイの子宮蓄膿&敗血症のオペの
執刀をしてくれた器用で非常に腕の良い先生なのですが、3頭いずれの場合も間一髪
だったそうです。
T先生も大先生も内視鏡手術はしているそうですが、シェル君のように胆嚢の薄い膜を
破らないように行う内視鏡手術は高度な技術や経験が必要なので、専門医の先生を
招いて指導してもらったようです。そういう滅多にない手術をガラス越しながらも見ることが
できてラッキーでした。
大きなモニターに写った術野の周辺にカンシのような物がいくつもあり、そのすべてに
LEDライトのような物がついていました。こするようにして切除する道具、つまむ道具、
切る道具といろいろな道具を操作のたびに交換して消毒などもするので時間がかかるの
でしょうね。切除したとたんにエンジ色のような血が術野に広がるのも見えましたが、
出血が多過ぎた場合、体外に出すのも難しそうです。
ドリナの話に戻りますが、ドリナは開腹したら、破裂はないものの総胆管が閉塞して
癒着もあり、脱水がひどく、ショック状態で心臓の萎縮も起きていたそうです。非常に
危険な状態であったようです。胆嚢は摘出し、閉塞していた総胆管を広げる手術をし、
ステントは入れなかったそうです。破裂して腹膜炎を起こしていた場合の入院日数は
長ければ3週間とのことでしたが、破裂はなかったので、もう少し短くなればいいなと
思っています。
この病気は予後は悪く、術後1週間で容態が急変して亡くなるケースもかなりあると
聞きました。最低でも1週間は病院で経過観察して頂く必要があるので、ドリちゃんは
1週間は病院暮らしです。毎日、面会に行くつもりですが、今朝の説明では術後は
非常に良好ですと言われ、ドリナは身体が楽になったのか、ずっと立ったままで昨日の
ように伏せようとはしませんでした。
手術直後の麻酔が覚めかけの時も何度も伸びをすることがあったので、腹部の痛みで
小さくうずくまっていたのと違い、楽になったのだと思っていました。でも昨日は上半身を
起こすのがやっとでした。夜間ドリナを見てくれた看護師さんの話では夜中には普通に
立ち上がっていたそうです。
ドリナは私が今朝面会に行った時にはリードに繋がれ、スタッフが行き来する診察室兼
処置室のような広い部屋にいました。私が名前を呼ぶとすぐに寄って来て、嬉しそうに
尻尾を振っていたのですが、しばらくすると私の傍を離れ、おっかなびっくり尾を巻き込み
ながら、色々な人の行き来や犬や猫の鳴き声や物音に興味津々でした。リードいっぱい
伸ばして、昨晩、術前術後に入れられていた酸素室に居るシェル君を覗きに行っていました。
2頭とも無事に生還できてよかったです。
今まで360頭くらいのコリー達を繁殖し、譲渡してきましたが、胆嚢粘液嚢腫は
譲渡犬でもうちに残した子でも初めてです。シェルティやシュナウザーは好発犬種だ
そうです。
獣医さんの話では胆嚢、肝臓、膵臓は非常に関連した臓器で脂質代謝の能力の
低い子が胆嚢粘液嚢腫を発症するそうです。コリーは特別に脂質代謝の能力が
低い犬種で、血中コレステロールも高いので、嘔吐下痢があったら、膵炎と
合わせて胆嚢の病気も疑った方がよいですね。
今までに急性膵炎で亡くなった子や先日のジュリアのように気が付いたら
死んでいたというケースのうち、もしかしたら胆嚢に炎症が起きていたケースが
あったのかもしれません。
胆嚢を摘出したドリナのような子は、肝機能や腎機能の悪化が見られ、肝臓から
胆汁は出るので脂肪の消化はできるものの一時保管庫のような胆嚢が無くなり、
肝臓に負担がかかるようになるそうです。一生、薬は飲まねばならないと言われて
いますが、どれくらい元の暮らしに近づけるかですね。可能ならば1度お産をさせて
みたい子だったのですが、これで完全にダメになりました。
それと、残念なのはリンパ腫で治療中の姉のオードリーが輸血が必要になった時に、
ドリナの血を使えなくなったことです。イトコやハトコが居るので、その子達に変わって
もらうしかないですね。ドリナの手術代と入院費が相当な金額になるので、母のレモンや
叔母の雅の不妊手術の費用が吹っ飛びました。頑張って働かねばなりません。
●待合室と術前準備中の酸素室の中のドリナ。毛布の上に吐瀉物が写っています。
名前が間違ってドリアになっていたので直してもらいました。





●内視鏡手術中のシェル君、大きなモニターは写っていません。

●手術直後のドリナ

●今朝のドリナ




◆↓のサイトのエコー画像と同じようにグレイというか白っぽい影が胆嚢の
右端に長く写っていました。
http://www.ikegami-aqua.jp/blog/cat6/post-287.html
◆↓のサイトに出ている胆嚢内容物の画像の緑色の液とそっくりな液を吐き、
中には小さな黑い粒々がたくさん混じっていて、胆嚢から一旦、十二指腸に
入った胆泥が逆流して胃に入り、嘔吐で外に出てきたのかなと想像しています。
無臭で血の塊とは違っていましたし、食べ物でこんな風になる物は一切与えて
いませんでしたから胆嚢から出た物じゃないかなと思います。
http://www.kanjipc.jp/report/%E8%83%86%E5%9A%A2%E7%B2%98%E6%B6%B2%E5%9A%A2%E8%85%AB/https://www.axa-direct.co.jp/pet/pet_dog/sickness/64.html昨晩、3時間もシェル君の手術が終わるのを待っていたわけですが、しびれを切らして
内視鏡手術の様子を見たり、人形作りの参考にするため、動物病院のホテルに宿泊中の
チワワちゃんを触らせてもらったりしました。残念ながらスムースコートではなくロングコート
だったのですが、頭部を触らせてもらったら、眉間が陥没しているんですね。
コリーとシェルティを比べるとわずかにへこみが大きいのがシェルティで、コリーの
眉間のへこみ(ストップ)はわずかでなければいけません。私は眉間が陥没して目玉が
飛び出た犬種は飼ったことも触ったこともなかったので、新鮮でした。本当に犬種によって
頭骨の形が違います。猫の場合はマンチカンとメインクーンだとかなり大きさが違いますが
頭骨の形は大差ないですが、犬の場合、種によってひどく形状が異なります。人間が
プランして繁殖して来たからでしょうが、極端ですね。
↓は作りかけのスムースコートチワワの人形です。もう少し眉間をへこませた方が
良さそうです。並行してトライのコリーのお人形も作っています。

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◆犬のプロ達も読んでいるブログメディア Dog Actuallyに寄稿しているサイエンス・ライターの尾形聡子さんが書いた2014年1月発行の本です。犬の毛色に関係する
遺伝子座を10シリーズに分け、それぞれについて難解な遺伝について分かりやすく
解説してくれています。マール(ダップル)やハルクインの繁殖をするブリーダーは
是非とも読んでおきたい本ですが、体色を決定する遺伝子が病気と関連する場合も
多々あり、その病気のせいで訓練が上手くゆかない場合もありますので、訓練の
専門家や愛犬家にとっても価値のある本です。
◆著名な心理学者スタンレー・コレンが書いた本です。多くの愛犬家達が抱く、犬の精神面と社会生活を送る上で生じた疑問、例えば、犬は嫉妬をするか、
犬は鬱病になるか、犬が人間の傷口を舐めると傷は早く治るのか、なぜ狼爪が
あるのか・・・などの71の疑問に答えてくれています。
◆初心者が子犬に教える時におかしやすいミスなども書かれてあり、なかなか読みごたえのある本だと思います。私は、このシリーズは全て持っていますが、
プロのトレーナーさんにも役に立つ本として販売されています。
◆↓の本には画像入りで犬達のボディランゲージがたくさん載っています。なにもドッグトレーナーにならなくても、防衛のために役に立つ本だと思います。私は
このシリーズの4冊全て、購入済みです。サブタイトルには、「犬の話す言葉
(ボディ・ランゲージ)が、ひと目でわかるようになる!」と出ていますが、
フリーになった時の犬の動作や行動を見る機会が乏しい人にはお奨めの本です。
◆犬の病気に関する本を御紹介しておきます。私は1996年の初版本を持っているので、買ってから19年も経っています。表紙は破れ紙も焼けているの
ですが、手放せません。新しい情報がNETでいくらでも手に入る今でも、
これだけは手放せません。それくらい犬の専門家であるブリーダーの私が
頼りにしている本です。
動物病院でもこの本を置いているところは多いそうです。たぶん、飼主さんに説明をするのにとても便利だからだと思います。イラストの方が、病巣がどんな
風になっているのか、周辺の臓器との関係はどうなのかというのを説明する際、
エコーやレントゲン写真よりも分かりやすいからだろうと思います。
◆↓は、畑正憲氏の本です。ほかの誰とも違う豊かな飼育経験と深い洞察力と細胞レベルで動物を知る(東大理学部動物学科卒)ムツゴロウさんならではの
見解が非常に勉強になり、私にとっては、ムツゴロウさんの本は全て宝物です。


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