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コリー達に囲まれて

ブリーダーとして、コリー達と共に過ごす日々の記録です。画像や動画や記事の無断使用を禁じます。


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Category: 飼育   Tags: ---

コリー:指切断の危機

ラフコリー専門ブリーダー
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2013年5月18日生の子犬達のお申込みを受付中です。
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子犬情報

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私は馬絡みで1回、犬絡みで1回、指を骨折をしているのですが、痛みは
あっても特に怖かった~という思いは無かったのですけど、馬に手の指を
咬まれたというか、上下の歯で私の指を挟んだまま口を開けようとせず、
その目にイタズラっぽさが見えた瞬間には、絶体絶命だと思いました。

そのままぐっと馬が顎に力を入れれば、私の指はポロリと、落ちます。
実際に指切断になった事故のことを厩務員さんから聞いていたので、指を
挟まれた瞬間、冷や汗が流れました。

顔の長さだけでもコリーの体高くらいはある馬ですから、その歯は大きく、
尖った犬歯とは異なり、牧草や燕麦等をすり潰すのに好都合なように
上下の歯の接する部分の面積が広いので、もし顎に力を入れて圧迫すれば
人間の指くらいは楽に咬み切れるのです。

その時、馬は、決して私の指を放そうとはせず、回りに人はおらず、指を
引き抜こうとすれば逆に力を入れて咬んでくるなと思いました。ここは
絶対に負けないという気迫で馬に口を開けるように命じるしか窮地を逃れる
方法はないと思い、馬の目を睨み付け、全身全霊で口を開けるように静かに
低く強い声で命じました。

恐怖心に負けたり、気迫が足りなかったりして、もし馬になめられれば、
私の指は間違いなく咬み切られると思いました。幸い、馬はじわっと口を
開いて私の指を放しましたが、あとからぞ~っと恐怖が込み上げて来ました。


動物は、咬みます。咬むのは日常的な行為です。四足動物にとって、口は
人間の手のような役割をします。ですから、物を掴もうとする意図や、逆に
払いのけようとする意図を持って、人の手足を咬むことがあります。
ただ、それが攻撃性を持って強い力で他者に向けられた時が危険なわけです。


多くの犬を同時に飼っていると、犬同士の喧嘩を止めようとした時に手を
持って行く場所が悪くて咬まれてしまうことがあります。私も何度か
種オス同士の喧嘩を止めようとして咬まれたことがありますが、犬歯が
あたった場所が内出血で青くなっただけで済んでいます。自分の犬ですし
ある程度の躾けはしているので、本気の攻撃を受けることはありません。


でも、躾けの失敗で、これ以上、犬を追い詰めると咬まれるような状況に
なるかもしれない・・・と感じたことはあります。

それまでは、何があっても絶対に折れない、絶対に犬を服従させねばならない、
服従させるまでは止めないという気持ちで犬達に臨んでいました。

ところが、ラプターが食事の直後に回りに居る犬に攻撃して咬みつくという
悪癖を身に付けてしまったので、押さえつけて叱り、直そうとしたのですが、
一向に治る気配は無く、私の叱り方はエスカレートをしてゆきました。

私は主義として棒やチェーンといった道具で犬を叩いたりはしません。
ラプターの上に馬乗りになり、首根っこを押さえてラプターの顔を地面に
押し付けて低い声で叱りつけるという方法を取っていました。うちでは
一番大柄なオスなので大変でした。

普通のコリーなら、それでビビってしまって2度とやらなくなるのですが、
ラプターは違いました。普段は何も問題ないのですが、食事になると興奮が
マックスになり、手当たり次第、回りの犬に咬みつくのです。咬まれた犬が
オスや強気なメスだと大喧嘩になりました。


なんとかして直さねばと思いましたが、今までの犬を屈服させる方法では
無理だと思いました。私の叱り方が強くなるほどにラプターの興奮が増し、
叱られることでラプターのストレスも増してゆき、益々食事直後の咬みつきが
ひどくなったのです。もう悪循環です。


そこで、叱り方を自分なりに考え、懐柔策でゆくことに決めました。
咬みつく状況を観察してみると、全て食事を終えて数分以内だったので、
ラプターを排泄まで済ませることができる個室に入れて食べさせること、
食後15分くらいして興奮が収まってから他の犬達の中に入れること、
あまり長く食事を待たせないことなどを徹底し、ラプターを叱らねば
ならない場面では、できるだけ気持ちを落ち着けて叱ること、そして
簡単なことをさせては御褒美を与える回数を増やすことを心がけました。
そうすると咬みつきはぴたっと止まりました。新しい事を教える場合も
意欲的です。

犬を叱る時に、気迫は必要です。ですが、気迫は、興奮や攻撃と紙一重
なんです。ラプターは、私の“気迫”を自分への“攻撃”と捉えたの
だろうと思います。


馬術を習っていた時、経験の浅いインストラクターたちの怒声が響いても
馬は知らん顔、でも小柄で痩せた初老のクラブ長が静かに歩み寄っただけで
馬たちは一斉にきちんと動くようになりました。

私の親友のお宅は、代々、知的障害児の施設を営んでいるのですが、そこで
聞いた話では、新米の先生が来ると、身長が180cmもあるような大柄な
男子が先生の力量を試すかのように、先生に言われたことに従わず、挑んで
くることがあるのだそうです。新米の先生は舐められて泣いてしまうことも
多いそうです。

ですが、70歳過ぎの園長先生には絶対に逆らわないのです。園長先生は
荒い言葉を使うことも、きつい言葉を使うこともありません。いつもほんわか
優しくて、気迫を前面に出すこともありません。知的障害児が相手ですから、
穏やかに穏やかに接します。

でも、クラブ長や園長先生の穏やかな、穏やかな物腰の中から伝わってくる
“威厳”のようなもの、経験から来る自信や貫録が、挑戦的な知的障害児や
大きな馬たちを素直に従わせるのだろうと思います。


ですから、気迫は必須ですが、それを隠して、抑えて、動物や子供には
接する方が上手くゆくと思います。私は、気迫によって指の切断を免れ
ましたが、気迫は、ともすれば、動物には“攻撃”として捉えられてしまい、
動物の反抗心や恐怖心を助長してしまいかねないものなのだと、ラプターの
悪癖によって学ぶことができました。

追い詰められた動物の恐怖心は一瞬にして攻撃に変化します。窮鼠猫を噛む
といった具合です。だから、反抗する犬や咬む犬を服従させねばならない
ということで真正面から勝負して精神的に追い詰め過ぎてはいけないんです。

たとえ服従が不完全なものであっても、その場は“引き分け”で収めたり、
こちらが折れてやるしか方法がないこともあるんです。


理想的には、ほんわかと接しながらも絶対に犬や馬に反抗を許さないという
強い“決意”と、強硬策だけでなく、場合によっては懐柔策も取れるような
精神的な“余裕”が必要なのだろうと思いますね。

犬に対して「ほ~、そう出たか、じゃぁ、こうするかな」と、思えるだけの
気持ちの余裕が必要です。悩まず、ムキにならず、犬達が日々与えてくれる
飼育や訓練上の“お悩み”に対して、楽しんで対処できるのがベストですね。
悩みは成長の糧ですから。


◆↓はシャンプーの翌日に略式の耳セットをした後で撮影しました。
もうそろそろ飼主さんが“甘い”かどうかを見ようとして、飼主さんに
対して子犬がチャレンジしてくる時期です。

ワクチン全て住んでいるオス達、オーナー様を募集中です。法律改正で
子犬のみの空輸ができなくなったので、御来舎頂ける御家庭限定ですが、
素直で陽気な子犬たちで、育てやすいと思います。

Miya5mS130923-1

Miya4mS130923-1


★↓は非売品のじぇじぇちゃん。母のジュリアに似て強気です。

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