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コリー達に囲まれて

ブリーダーとして、コリー達と共に過ごす日々の記録です。画像や動画や記事の無断使用を禁じます。


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Category: 飼育   Tags: ---

コリー:飼育経験の不足です

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2013年5月18日生の子犬達のお申込みを受付中です。
「子犬情報」のページを御覧の上、お問合わせ下さい

子犬情報

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今日も子犬達のリード慣らしの後で、数頭の成犬たちに低い障碍を飛ばせ、
持来を教える前段階として、2~3頭にクリッカーを使ってみたのですが、
ケージや屋内運動場の中に入れておいた連中が、自分もすると焼きもちを
焼いて騒ぎ始めてしまい、ひときわ際立って聞こえるはずの機械音である
クリッカーの音がかき消されてしまいました。




クリッカーのカチッという機械音は、不快ではなく、非常に聞き取りやすい
音で、犬に「おやっ」と思わせる効果は大きいです。
また、犬のとった行動がはたして正しいのか正しくないのかを犬に瞬時に
分からせるのには、人間の“うつろいやすい音程”や、その時の気分に
左右された抑揚で発する「ヨシ」とか「グッド」という“言葉”よりも
有効かもしれません。機械ですから、いつでも一定の“高さ”と“長さ”と
“大きさ”の音が出ますからね。

クリッカーを使えば、金魚にもウサギにもネズミにも鳥にも人間が望む
行動を取らせることができます。魚の場合は、クリッカーではなく、
光を用いる場合もあるのですが、理論的なものは同じです。

カレン・プライアーによって考案された、クリッカー・トレーニングを
活用できない生き物は居ないのかもしれません。でもね・・・
なんとな~く、面白くない。なんとな~く、面倒くさい・・・と、私は
思ってしまうことがあるのですよ。なぜでしょうねぇ。

人の言葉を使って褒めることは、クリッカーに比べて、“曖昧”であり、
褒めるべきタイミングが一瞬ですが、クリッカーよりも遅れるのだという
ことなのです。

でも、曖昧でもいいかも、遅れてもいいかも・・・と思うこともあります。
陽性強化とかターゲット・トレーニングとか、シェイピングとか専門用語も
知っていますし、訓練理論の本も山ほど持っています。でもねぇ、何かが
足りないように思うのです。


通信教育でトレーナーになった人、ほんの数ヶ月間、欧米を見て来ただけで
自称動物行動学者になっている人、文化教室のような専門学校を出ただけで
トレーナーになっている人が、山のようにいて、皆さん、最新の訓練理論を
掲げています。

ですが、考えてもみて下さい。究極の目的は、犬との意思の疎通と心の
交流なのです。

人間を例にとってみると、外国人と結婚していて、深く心を通わせている
御夫婦なのに、奥さんは御主人の母国語を全く話せないとか、御主人が
奥さんの母国語を片言しか話せない・・・ということは、けっこうあると
思いませんか?珍しくないです。夫婦の間で、生活の細々とした場面で、
クリッカーを用いた訓練のようには正確に意図が伝わっていないのかも
しれない。でも、ちゃんと心は伝わっているのです。


アイコンタクトが大切だと犬の訓練では言われます。たしかにそうだとは
思います。でも、うちには生れつき目が見えないカムイという子が居て、
クリッカーも何も使わず、曖昧で多少タイミングを逸するような褒めと
御褒美を使い、生活に必要なことは教えることができています。カムイには
アイコンタクトを取りたくても、見える“目”が無いのです。


訓練理論も大切ですが、一度理解したら、全て忘れて、“無”とか“素”の
状態で、まるで初対面の人間と向かいあうような気持ちで、犬に敬意を
表しながら向かい合ってみるのが良いのではないかと思います。

自分がリーダーだと気負うこともなく、反対に犬を思いやり過ぎて遠慮を
することもなく、犬に「あなたのことを分かりたいと思います」という
気持ちだけが伝われば良いのではなかろうか・・・と思います。


トレーナーの皆さん、訓練理論も留学も有意義でしょう。でも、飼育経験が
足りない人が多すぎます。愛犬を1頭も飼っていなくてもトレーナー講座を
修了できるご時世ですが、せめて、大型、中型、小型の3頭を赤ちゃんから
老犬になるまで育てて、最期を自分で看取ってから、トレーナーの看板を
揚げて下さい。本当は、最低でも6頭以上の飼育経験は要ると思いますけどね。
有料で教えるのなら、それくらいの実務経験は必要でしょう。

御褒美に餌を使うことを良くないことだと言うのも、必要ないと思います。
餌は、クリッカー同様、犬の行いが正しいということを犬に伝える道具です。
正しい与え方ができていれば、餌を喜ぶ子には餌を使えばよいです。神楽の
ように餌に興味がなく、撫でるしか褒める手段が無い子には撫でてやれば
良いのだと思います。餌を欲しがらない犬がエライわけではないと思います。

犬や人間が食べ物を欲しがるのは当然のことです。懲らしめる手段の無い
イルカのような海獣にはホイッスルとか、ターゲットと言われる接触させる
為の棒状の物と餌との併用で非常に高度なことを教えます。餌を使っていない
イルカショーはありません。イルカよりも知能が下の犬族に対して、餌を
使って教えることがダメだなんて言ったら可哀想じゃないですか。

餌を使っても、使えなくても、犬と意思の疎通ができて、他人や他の動物に
危害を与えず、迷惑にならない犬に育ち、周囲の人に愛されれば、それで
良いのじゃないかと思います。

犬は、人間の幼児のようなものです。幼児に対する賞賛としては、ハグと
褒め言葉と御菓子じゃないですか。
育ちが良く、お行儀が良く、一見、お菓子を欲しそうにしていないお子様で
あっても、本当は食べたいのだと思いますよ。美味しい御菓子をもらえば
嬉しいだろうと思いますし、くれた人に好意を持つと思います。

それなのに、知能が人間の3~5歳程度である犬だけが、御褒美としての
食べ物を欲しがると忠誠度が低く、欲しがらずに動くと忠誠心が高いように
言われるのは可哀そうです。

御褒美の餌を欲しがらない神楽のような子は、単にコマンドどうりに動いて
褒めてもらえるのがゲーム的に楽しいのですよ。
餌に夢中になる他の犬に比べて、神楽の忠誠心が高いとは思いません。餌を
使わないでも嬉しそうにコマンドに従う子はたしかにカワイイですが、私が
もしも暴漢に襲われたら、身を挺して助けてくれるのは、餌でコマンドに
従うのが大好きであったターシャのような子です。ターシャは餌を使わねば、
訓練は興味なしでした。必ずしも、餌を使わなくても訓練が入る子イコール
忠実な犬というわけではないです。

餌を使わねば訓練に興味を示さない犬が、人間への忠実さが低いかのように
言われるのはオカシイです。新興宗教の教祖様が教義を説くように、犬に
精神論を教える必要はないです。犬は無宗教です。

最終的には御褒美が無くても従うように持ってゆきますけど、ことさらに
食べ物を御褒美として使うのが良くないとする考え方には賛同できません。

イルカもシャチもオットセイも馬も牛も食べ物を使わなければ、そっぽを
向きますよ。そっぽを向いて反抗的だからと叱りたくてもイルカのような
リードなどを付けれない大型獣に対しては叱る手段自体が無いのです。

動物に媚びへつらって餌を使うのではないのです。正解であるという合図です。
トレーナーさんたちに、もしも扱いに失敗すれば御自分が命を失うような
体重数百キロの大型獣の訓練を経験することをお奨めします。人間の方が
大きさの点で圧倒的に有利で、踏み潰して殺すことができるような小型犬
だけを相手にしていたり、訓練に失敗し反抗的になれば安楽死で片づけて
しまえる犬だけを扱っていたのでは進歩しませんよ。

人間を一蹴り、一咬みで殺せるような大型獣と相対した時の人間の非力さと
無力感と恐怖を実感して欲しいと思います。そうすれば、小手先で動物を
扱うべきではないと分かります。自然への畏怖というものも分かります。
実体験の重みも分かります。

肩書をいっぱい書き連ね、専門用語を羅列していたトレーナーのブログを
読んでいて感じたことをツラツラと書いてみました。



◆↓は人間の認知症介護で魔法のようだと言われるフランス発の介護方法、
ユマニチュードを取り上げた番組ですが、犬の訓練にも応用できる部分が
かなりあると思いますので一読をお奨めします。

http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/700/167909.html



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