fc2ブログ

コリー達に囲まれて

ブリーダーとして、コリー達と共に過ごす日々の記録です。画像や動画や記事の無断使用を禁じます。


19
Category: 訓練   Tags: ---

コリー:犬の躊躇いと拒否

ラフコリー専門ブリーダー
AIRWOMAN COLLIES
http://airwoman.if.tv/

banner400p

http://airwoman.if.tv/puppies.html

=========================
2013年5月18日生の子犬達のお申込みを受付中です。
「子犬情報」のページを御覧の上、お問合わせ下さい

子犬情報

=========================

日中はまだ暑いですが、日陰は随分と涼しく感じるようになったので、
昨日は、子犬たちのリード慣らしのあとで、日陰にプラスティックの
垂直障碍を持ち出して、居合わせたメイと神楽に飛ぶことを教えて
みました。

高さは一番低い30cmですから、飛べないコリーなどいません。
生後4ヶ月の子犬にだって楽々飛び越せる高さです。
ですが、生後3ヶ月になるかならないかの幼児期に2階建てにした
バリケンの天井までよじ登り、日常的に90cmや100cmの高さの
超大型犬用のケージの天井に飛び乗っている、高所が大好きなメイが
障碍の前で伏せてうずくまりました。

リードを付けて練習していたので、私が跨いでからリードを軽く引いて
飛ぶように指示したのですが、しり込みして飛ぼうとしません。それで
前肢を持ち上げて無理やり飛ばせてから御褒美を与えることを数回
繰り返したあとで、メイの練習はいったん止めて、今度は神楽の首に
リードをかけました。3歳のメイ同様、5歳の神楽にとっても生まれて
初めての経験です。神楽はメイのように特に高い所が好きなわけでは
ありません。御褒美を与えても口から出すような食いつきの悪い子です。

ところがです。神楽ちゃん、大はしゃぎで躊躇わずに障碍を飛ぶのです。
そして、せっかく褒めてから御褒美をやろうとするのに、尾を振るだけで
口にしません。仕方ないので、ご褒美は与えずに褒めながら何度か低い
障碍を飛ばせました。

そのあと、神楽のリードを外して、またメイの首にリードを付け障碍の
前に行ってみたら、今度は様子が違います。身を伏せたりせずに、胸を
障碍に近づけています。これはいけるなと思ったので、飛ぶように指示し
軽くリードを引きました。案の定、ちゃんと飛び越しました。神楽が
嬉しそうに飛ぶのを見ていて、大丈夫なのだと分かったのだと思います。


犬は、身体的能力から考えて絶対にできるはずの事であっても、初めての
ことだと、躊躇って、やろうとしないことがけっこうあります。特に
コリーはその傾向が強いと思います。犬によっては、向こう見ずで全く
怖がったり、躊躇ったりしない子もいます。デリケートなタチの子だと
脚に何かが触れるのを嫌がることもあります。痛くなくてもです。
もっとずっと大きな痛みでも耐えることができる子が、飛ぶときに脚が
障碍に触れることを非常に嫌がる場合があるのです。


馬の場合も同じで、何度、脚にガツンと障碍が当たっても平気な子も居れば、
少しも当たることがないように脚を小さく畳んで飛び越す子も居ます。
後者の方が、競技に出す場合は良いわけです。前者の肝っ玉の太い、痛みが
平気な子は、障碍を飛ぶことを教えるのは楽だったでしょうが、競技に出す
場合は、性質が大まかなので、次々にバーを落としますし、落とすことを
意に介さないので、落とさないように教えることも、上位入賞することも
難しいと思います。
少しくらい臆病で、デリケートなタチの子の方が、丁寧に飛び越すので、
時間がかかっても最終的に良い結果が出ます。


肝っ玉が太くて、イケイケタイプの犬種ばかりを扱っている訓練士さんや
トレーナーさんにコリーを任せるとダメ犬の烙印を押されることがあるの
ですが、それは、不慣れなことに対するコリーの躊躇いや警戒心を拒否や
反抗や頭の悪さだと勘違いをするからだろうと思います。


人に何を要求されているのかも分かっている、でも、ちょっと怖い、だから
やりたくない・・・というだけのことなんです。
こういう子は、簡単なことから始めて少しずつ少しずつレベルを上げてゆき、
自信を付けさせるしかないと思います。教え始めは手間がかかりますが、
非常にきちんとしたことができるようになると思いますので、叱らずに
教えてほしいと思います。

生まれて初めての事への反応は、遺伝的な特徴があります。メイの同胎の
トトロがいつも高いケージの天井に飛び上がって遊んでいるのですが、
もし、今から障碍飛越を教えるとすれば、おそらく、一度もトトロのように
ケージの天井に飛び乗ったことがない太郎(神楽と父母犬が同じです)の方が
躊躇わずに障碍を飛び越そうとするはずです。

生まれて初めてリードを付けて敷地外へ連れ出した時、太郎は全く怖がらず
どんどん歩いて行ったのですが、トトロはその場に固まっていました。
障碍飛越でも同じ反応をすると思います。脚力はトトロの方があるのですが、
躊躇わずに飛ぼうとするのは太郎の方です。怖がらないのです。

太郎や神楽の母親の福や祖母のターシャも生まれて初めてのことを教える
際に、あまり苦労はしませんでした。ところが、ミリオン、メガ、メイ、
トトロと続く母系は、デリケートなタチで、何をするにも躊躇うのです。
無理強いすると非常に厄介なことになるので、できてもできなくても
いいやくらいの気持ちで、この子たちには臨みます。

犬に何かを教える時には、いったい何が嫌なのか、何が怖いのかを常に
観察する必要があります。そして、同じ犬種、同じ飼主、同じ飼育環境で
あっても、反応は様々であること、様々ではあるけれども気質は遺伝を
するので、同じ親から生まれた犬同士は似通った反応をするのだという
ことを覚えておいて下さい。
そして、臆病であることが必ずしもマイナスにばかり働くとは限らない
ということもまた覚えておいて欲しいと思います。

=======================
●犬ブログ・ランキングに参加しました。御協力よろしくお願い致します。↓のバナーを
クリックするだけでOKです。
にほんブログ村 犬ブログ コリーへ
にほんブログ村
odekakeL&A&R

★★★他のブログ2つも時々、更新しています。↓のトップページよりお入り下さい。
エアウーマン犬舎 http://airwoman.if.tv/
LemonLeftBody
迷子のコリーの詳細情報



1
2
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30

top bottom