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コリー達に囲まれて

ブリーダーとして、コリー達と共に過ごす日々の記録です。画像や動画や記事の無断使用を禁じます。


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Category: 飼育   Tags: ---

コリーの子犬:新生児の死亡原因

ラフコリー専門ブリーダー
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2013年1月15日生と2月27日生の子犬のお申込みを
受付中です。「子犬情報」のページを御覧の上、お問合わせ下さい

子犬情報
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ラフコリーは、登録頭数が非常に少ないのにブログの数は多いんですよね。
登録頭数とブログ数の比は、人気犬種に比べて、異常なくらい高いのです。
しかもペットショップへ流すのは大手犬舎とか、犬はショーで勝つ為の物と
してしか捉えていないオッサンブリーダーくらいでしょうから、だいたい
ブログとかdogooとかを見ていれば、ブローカーサイトなどに載った
子犬がどこの犬舎で産まれたのかすぐに分かったりします。登録頭数の多い
犬種では不可能ですが、ラフコリーの場合は可能です。

ただ、たまにペットショップが繁殖用のラフコリーを持っている場合もあり、
登録業者だけが出入りする関西のオークションにトライのコリーの子犬が
出品されていたと、交配介添人に聞きました。そういうケースでは、どこで
生まれたか分からないです。

WHpups091210-019.


5月6月は、とんでもないコリーの出産ラッシュになりそうで、実は、私は、
空恐ろしいと思っています。1月生れみたいに、またトライばかり産まれたら
どうしようかと不安で仕方ありません。セーブルが生まれる犬舎は、あまり
心配はいらないでしょうが、梅雨や真夏に、長毛犬で、しかも黒いとなると、
本当に譲渡先が見つからないのです。しかもマイナーなコリーです。

今までなんとか、ブローカーやショップに出さずに、最長、生後6ヶ月まで
犬舎で育ててからトライっ子を譲渡してきていますけど、今年の夏は、更に
長期戦を覚悟しなければなりません。過労による体調不良も覚悟しておかねば
なりません。

初めて子犬を授かる人と私のように職業的に繁殖している人間とは、不安に
思う事項が異なります。
普通、職業的に繁殖しているブリーダーは、進んでペットショップへ譲渡
しますが、私は、それだけは避けたいと思っているので、大変なのです。
ショーマニアのオッサンブリーダーのように、犬を物としては捉えたくない
ですし、譲渡先で幸せに一生を終えて欲しいと思うので、細かい譲渡条件を
示しています。誰にも教わらずに自己流でやってきた細やかなアフターケアにも、
絶対的な自信があります。


それでも事故や遺棄や癌などの病気で早くに亡くなる子が出てしまうのです。
父母犬に病歴が無くても、遺伝的に問題が無くても、早期に亡くなる子が出る
可能性はあります。
産まれたばかりの子犬に死なれてしまうのは辛いことですが、本当に辛いのは、
譲渡先で若くして事故で死んでしまうケースです。そして、本当にしんどいのは、
オーナーさんが飼えなくなった子を引き取って終生面倒を見ることです。

うちのような多頭飼育の犬舎では、繁殖に使えない子が1頭増えるというのは、
120万円以上の出費と、手間が増えるということですから、その子の同胎の
兄弟姉妹全て合わせた子犬の売上げの2倍以上の金額と、飼育にかけた夥しい
時間とが、吹っ飛んで無くなってしまうということなんです。大型犬20頭の
飼育費というのは、泣けるほど高額です。そこへ1頭増えると、経済的な負担は
そうとうに応えます。転倒による頭部打撲がきっかけで、癲癇を起こし始めた
モモを引き取ることになった時には頭の中が白くなりました。コリーなら全て
起こる可能性があるのだと担当した獣医さんが言っていましたが、なんでうちで
起きるのかと思いましたね。


子犬が手元に居る間は、全て自分が管理して危険を遠ざけることができますが、
ひとたび譲渡してしまえば、オーナーさんの注意深さに頼るしかないのです。

うちでは、さすがに経験を積んだので、生まれついて内臓の発達の悪い子犬で
なければ、新生児が死亡することは少なくなりましたが、安心はできません。

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新生児にとって最も危険なものは何かと言うと、実は、母犬と毛布なのです。
本来なら、子犬を温かく包み込む物が、子犬を死に追いやるのです。毛布は
子犬を取り囲み、抜け出せなくしてしまうのです。毛布やバスタオルのせいで
新生児が窒息死したり、母犬のせいで圧迫死したりするケースが、新生児の
事故死では、特に大型犬では非常に多いのです。うちでもバスタオルの中に
巻き込まれて死んだ新生児や疲れた母犬の下敷きになって抜けれなくなって
死亡した新生児たちが何頭も居ます。
私の2頭目のコリーであるサリー(関西のB犬舎繁殖犬)の実質的な繁殖者の
高知のIさんは、非常にベテランの繁殖者でしたが、新生児が毛布に巻き込まれ
死亡する事故が起きていました。


毛布による事故だけでなく、アンカのカバーの巾着袋の紐を結んだ際にできる
2.5cmほどの隙間から、小さい新生児が潜りこんでしまって、熱中症で
死亡したケースもありました。

うちの新生児の画像ではアンカや湯たんぽは出てきません。貼り付けカイロを
ハンカチでくるんで隙間ができないようにガムテープで留めているものしか
出てこないのは、そういう苦い経験があるからなのです。
そして、毛布も出てきません。新生児に使うのは、ヒーターマットとエアコン
暖房とペットシーツのみ、しかも隙間ができないようにガムテープでシーツを
段ボールやヒーターマットに貼り付けています。小さいタオルを入れることが
ありますが、それも、30センチ正方形のウォッシュタオルにしていて、
長い物は入れません。

JOYpups120112-2p800cut



ランチョンマットくらいの大きさのフリースの毛布を妹に頼んで作ってもらって
いるので、それを入れることはありますが、産まれてすぐの子犬には使いません。

24時間、子犬について居られる人なら大きな毛布でも大丈夫かもしれません。
でも、子犬はトイレにたった1~2分で窒息死しますので、24時間体勢でも
毛布やバスタオルに巻き込まれての窒息死は起こります。

私が子犬の飼育スペースにランチョンマット程度の大きさの毛布やタオルを
入れるのは、目が開く頃ですね。生後数日の子犬にランチョンマットサイズの
毛布をかけることもありますが、私が、子犬のそばを離れるときには片づけて
います。布類に巻き込まれての窒息死は本当に怖いですし、頻繁に起こります。
新生児の死亡事故は、出産当日よりもむしろ翌日とか翌々日とかに起こる事が
多いです。ですから、お産をベテランの繁殖者に手伝ってもらうのは非常に
心強いですが、繁殖者がお産を終えて帰宅した後の方が、死亡事故の危険性が
高いのです。



うちで敷物に巻き込まれて窒息死した新生児の中には、身体に巻きつきにくい
新聞紙に巻き込まれての窒息死というのもあるんです。
リズの産んだ子犬でしたが、子犬の数が足りないのに気付いてすぐ、疲れて
眠っていたリズをどかせてみると、リズの背中のあたりで新聞紙に巻き込まれ
死んでいました。


Sen


5歳での初産という、ある意味、快挙を成した千の2回目のお産の時だったと
思うのですが、10頭くらい産んだのですけど、そのうちの1頭は、お産で
疲労困憊した千の身体の下敷きになって死んでいました。私が、他の犬達に
食事を与えに行っていた数十分間の間の出来事でした。

ジョイの子犬では、ジョイが立ち上がった拍子に踏まれたのだと思うのですが、
脊椎を痛めて立てず、泣き叫んでいたのですが、必死にリハビリをしたら、
歩けるようになり、でも、麻痺して冷えて立てなかった数日間に尻尾の先が
壊死してしまい(前にブログで御紹介した過去の出産を記録したファイルに
載せていた尾の先が壊死した凪の子とは別の子です)、美しい子でしたが、
無料で里子に出しました。

母犬に踏まれること、母犬に押しつぶされること、敷物に巻き込まれること、
アンカや湯たんぽのカバーの小さい隙間に新生児が入り込んで熱中症になること、
エアコンや扇風機の冷気の直撃で低体温になること、全て、いとも簡単に起きて
しまう新生児の事故ですけど、一番起こりやすいのは、母犬による圧迫死では
ないかと思います。

大柄で警戒心が強い、そして、リアクションが素早い母犬が未熟児を生んだ
ケースが非常に危険です。うちの凪や千のケースがそうです。リズはおっとり
ですけど、おっとりし過ぎて寝入ってしまい、小さい子犬が新聞紙とリズの
間で身動きが取れず、窒息死になったのだと思いますね。

それと、絶対に母犬や子犬にはEM菌が入った消臭液は使わないことです。
新生児は、必ず死亡しますから。ビルコンやハイターも舐めると危険なので、
二酸化塩素を使ったバイオチャレンジやエタノールあたりが安全だろうと
思います。

\CsideHP\Milk071115Ltaipups



哺乳瓶を使う場合は、最も重要なのは飲ませる角度なんです。人間のように
仰向けにすると誤嚥性肺炎を起こします。犬と人間は違いますので、下手に
人間の赤ちゃんを育てた経験があると、失敗することもあります。

子犬が自分で乳首に吸い付いている時は、仰向けでも誤嚥性肺炎にはなりませんが
人間が哺乳をするときは、仰向け厳禁です。カテーテルを使うのが、一番、安全
なんですけど、やったことない人は怖いだろうと思います。

でも、未熟児の場合、カテーテルを使うかどうかで生死が決まることも多いので、
子犬を救いたいと思うなら、事前に病院で獣医さんに指南してもらっておく方が
良いと思います。

産まれてすぐに動物病院で実演で見せてもらうという方法もあります。私は、
そうしました。1度、獣医さんに実演で見せてもらって、それ以降は全て
自分でやりやすいように挿入の仕方を工夫しています。今は、獣医さんより
ずっと手際が良いです。

犬の内臓見本で食道と気管の位置関係や、大腸や肛門の腹腔内での配置を
見ておくだけでも、カテーテルの挿入や、便秘対策のマッサージの上手下手が
随分と違ってきます。

うちの妊婦は、まだ普段どうりに暮らしていますが、フードの7割くらいを
妊婦用にしました。非常に動きが大きな子で警戒心も強いので、とっても
新生児の圧迫死や踏んづけ死の可能性が高いんです。若いので、お乳は
悪くなりにくいのですが。あんまり来訪者や宅配の人に反応するようなら
すぐに断乳してしまうかもしれません。その方が楽ですから。そういえば
友人宅の中型犬は、産室のドアに他の犬が近づいたので、警戒して立ち上がり、
その時に新生児を踏んで死なせていました。コンマ1秒のことですからね、
警戒して興奮した母犬が新生児にとっては一番危険なんです。

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