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コリー達に囲まれて

ブリーダーとして、コリー達と共に過ごす日々の記録です。画像や動画や記事の無断使用を禁じます。


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Category: 飼育   Tags: ---

コリーの子犬:第60胎目の子犬達

ラフコリー専門ブリーダー
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2013年1月15日生と2月27日生の子犬のお申込みを
受付中です。「子犬情報」のページを御覧の上、お問合わせ下さい

子犬情報
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「子犬情報」のページを更新しました。
http://airwoman.if.tv/puppies.html


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オーナー様募集中の2月27日生の子犬達の画像と動画です。
1月15日生の子犬達の動画は、3月22日の記事を御覧下さい。

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メイの子犬達は今日で生後24日になり、皆、すくすくと育っていますが、
なんと数えてみれば、この胎の子犬達は、私にとって第60胎目の記念すべき
子犬達でした。

私の場合、自分で手掛けた繁殖はラフコリーだけで、他犬種は経験が全く
ありません。ですから、60胎というのは、全部、ラフコリーの繁殖です。

この60胎の中には、胎児6頭全て死んで生まれた胎や、母犬に使用した
EM菌のせいで生後2週間までに全滅した2胎や、自分の犬舎号ではない、
関西のグループ犬舎の犬舎号名義で血統書を発行した2胎も入っています。

60胎の中に入れていないですが、胎児吸収で胎児が消滅したのもあれば、
他犬種のブリーダーが聞けばびっくり仰天するような数の不受胎もあります。

うちでは1頭も口蓋裂の子犬は産まれていませんが、AM-CH種オスに
交配してグレイコリーが生まれ淘汰したケースや、JKC-CH種オスに
交配して死産で生まれた1頭がグレイコリーだったケースなどは過去に
ありました。その時、文献ではトライ同士の交配からのみグレイコリーが
生まれるというのは嘘だと知りました。うちのリンクのページに載せて
いますが、アメリカにはグレイコリーの情報を集めたサイトがありますが、
セーブルタイプのグレイコリーもブルーマールタイプのグレイコリーも
居るのです。うちで生まれたのは2胎ともヘテロセーブル同士の交配でした。
過去にタータンサイド犬舎の血が入っていれば、どこの犬舎でも誕生する
可能性はあると思います。見た目は美しいですが、生きてはいけない定めの
子犬ですから、世に出すわけにはゆきません。

父母犬も祖先も健康体であっても、生まれた子犬が重い脳障害を持っていて
離乳期に入っても立つことができず、獣医さんと相談の上で麻酔によって
安楽死をさせたケースや、ワクチンの副作用とは気付かず、収まらない痙攣の
せいで、生後50日過ぎで安楽死を選んだケースもありました。

繁殖は、どっちに転ぶか分かりません。幸せの種であると同時に不幸の
種でもあります。産ませたせいで母子が死ねば、これ以上ないくらいの
後悔に苛まれ、子犬が無事に育てば、これ以上ないくらいの楽しい時を
過ごせます。

大きな期待を膨らませていた子犬達が、死んで冷たい白い半開きの口をして
生まれてきて、それでも身体だけは母親の体温のせいで生暖かく、柔らかく、
だけど、いくら蘇生してみてもピクリともしないのは、お産を何度経験しても、
やりきれないものです。

でも、順調に育っていた子犬が突然死んでしまったり、死ななくてよいものを
自らの過失で死なせたり、淘汰するしか術がない・・・という辛さに比べれば、
まだ救いがあります。

私は60胎を経験した今でも、子犬のへその緒を絹糸で結ぶ時に、緊張で
手が震えます。命が自分の手の中にある、処置が遅れれば「死ぬ」という
危機感があるからです。


私がお産を獣医さんに頼んだのは、うちでは最高齢となる7歳と5ヶ月で
現役最後のお産をし、メイとトトロを犬舎に残してくれたメガの帝王切開の
時のみです。うちでは帝王切開はその時だけです。

獣医さんが前々から予定していた飲み会に行きたがっていたのは分かって
いたのですが、友人ブリーダーの薦めもあって、今、帝王切開をしないと
手遅れになると判断し、翌朝の来院を薦める獣医さんにゴリ押しして夜中の
手術になりました。

それももう30分も遅れると、メガの体内で死んだ第1子と第2子の毒素が
回って、メイもトトロもほかの2頭も死んでいたかもしれませんでした。
ぎりぎりセーフという感じでした。あの時、判断を誤って、獣医さんの
薦めに従って翌朝まで待っていたら、メイもメイの子犬達もこの世には
存在しません。



コリーの繁殖は極めて難しい部類に入ると思います。難産で出産自体が
難しいのではなくて、受胎しにくいとか、乳質が悪化しやすいという
問題があるからです。

犬種の中で一番、繁殖が難しいのはブルドッグだろうと思います。うちでは
数年前から自然交配は止めていて、全て介添え人にお願いしての人工授精なの
ですが、人工授精であるか自然交配であるかには関係なく、色々なものの
影響を受けて、コリーは不受胎になりやすいのです。

でも、ブルドッグのように、受胎はし辛い、生まれてみても呼吸器に問題が
生じて死ぬことが多い、ほとんどが帝王切開・・・というほどではありません。

介添え人はかなりブルドッグの繁殖もしているのですが、あまりの難しさに
採算が取れないので止めてしまいました。が、その介添え人は、不受胎続きで
ブルドッグ以上に採算が取れないからとラフコリーには手を出しません。

本当に不受胎の多さには、うんざりしますが、年齢が上がるほどに、受胎は
難しくなりますし、母犬が4歳を越してからの初産の場合には、何が起きても
おかしくないと思っていなければなりません。


私が生まれて初めて子犬を取り上げた時、もちろん、ラフコリーでしたが、
血の気が引く思いがしました。次から次への死んだ子犬が出てきたからです。
お産に際し、浮かれた気分は全く無く、アルカリ乳も難産も覚悟し、準備を
した上での不安と緊張感を抱えての出産でしたが、それでもショックでした。

このブログの表紙の写真のセーブルマールのサリーのお産の時だったのですが、
CHタイトルを取るまではと繁殖を遅らせたせいで、既に4歳を越しての
初産でした。

うちの最高齢の初産の年齢は、亡くなった千の5歳6ヶ月ですが、今でも
よくぞ、あの年齢の初産で、まともに産めたものだと感心します。ですが、
どの子もとっても小さくギスギスで生まれ、乳質は悪く、人工哺乳でした。

千の初産の6日後に4歳過ぎでマイヤが初産をしたのですが、陣痛が無く
促進剤を打ちに獣医さんに来てもらいました。数十分後にお産が始まりは
したのですが、生存して生まれたのは最初の未熟児1頭のみで、あとは皆、
既に死んでミイラ化していました。

私は、最初の繁殖の際に、長距離電話でベテランの繁殖者にアドバイスを
もらっただけで、他人に手助けをしてもらったことはありません。たまたま
お産の時に来ていた妹とその娘たちに元気に生まれた子犬の身体を拭くのを
頼んだことがあるくらいで、帝王切開に踏み切るべきか迷っていた時や
産まれた子犬の様子がおかしい、病院へ行くべきかどうかと迷っていた時に
友人の他犬種ブリーダーや介添え人に意見を求めただけで、実際にお産を
手伝ってもらったことはありません。全て一人で行います。


獣医さんも実際のところ、新生児に詳しい人は稀で、研究も進んでいない
せいで、新生児の死亡は原因不明で片付くことが多いです。私や介添人は
子犬が産まれると同時に口の中を調べます。JKCのブリーダーの場合、
素人さん以外は、ほとんどそうしていると思いますので、口蓋裂のせいで
お乳が飲めなくて死んだり弱ったりということは全く無いのです。

ですが、獣医さんによると、身体がある程度の大きさにまで育っていて
元気そうに見えても、内臓が未発達な状態で生まれてきてしまう子犬は
どの犬種でも存在するそうですので、そういう子犬の死は、原因不明で
片づけられることが多いのだろうと思います。

新生児が、脱水症状を起こし、カテーテル哺乳をしてみても、下腹部が
赤黒くなって血行不良を示している時は、動物病院で点滴治療をしても
助からないケースが大半なのです。今までに1頭だけ命を救えたことが
ありましたが、多くの場合、新生児の下腹部が血行不良で赤黒くなったら、
死を覚悟しておかねばなりません。

この前のメイの出産ではあまりにお産が軽すぎ、生まれていたのに気付かず、
立ち上がろうとした哺乳中だったメイを私が押さえつけたせいで、胎膜を
破ってやることができず、元気に生まれていた1頭を死なせてしまいましたが、
これほど軽い陣痛で大きな子犬を生むメイのような子は、初めてです。

普通、なかなか子犬が出てこなくて、あまりの痛みで助産する人間を咬もうと
することも珍しくありません。ラフコリーは頭骨が細いので、難産は滅多に
ないですが、それでも子犬の肩がつっかえてしまった場合が最も引き出すのが
困難です。

人間と違い、逆子は珍しくなく、慎重に対処すれば、問題はありませんが、
産道で大きく育った子犬の肩がつっかえた場合は、母犬は、痛さで暴れるし、
膜が破れて子犬の顔が剥き出しになっているのに、母犬が座ろうとしたり、
動き回って子犬の顔を咬もうとしたりするので、そうさせないようにするのが
大変で、痛がる母犬をどやしつけたりして抑え込むこともしばしばです。

犬の出産は、ほんわかしたものなどではなく、修羅場です。自分でも出産が
始まると一気に血圧が上がっているなというのが分かります。だから健康には
良くないです。

でも、本当に健康に良くないのは、生まれた後、乳質が悪化して、人工哺乳
のみで育てねばならなくなった時でしょうね。2胎、3胎と抱えていて、
2時間おきの人工哺乳となると、睡眠不足でヘロヘロになります。

1月生まれの子犬の母犬のウォッカの乳質は途中からアルカリに変わって
いましたが、離乳食も始まっていたので、そのまま飲ませ続けましたが、
4歳以降のお産のメスがしょっぱなからアルカリ乳を出す場合には、産後、
すぐに子犬と引き離さねば子犬が全滅する可能性があります。

私は、初めての繁殖の時に、いきなりアルカリ乳による人工哺乳の必要が
生じましたが、カテーテルを使うのが怖くて、哺乳瓶で哺乳したせいで、
1頭を誤嚥性肺炎で死なせました。今は、カテーテル哺乳より哺乳瓶での
哺乳の方が怖いです。
上野のパンダの新生児が死んだのも哺乳瓶での人工哺乳の不手際だ、なぜ
カテーテル哺乳をしなかったのかと、JKCのブリーダー達の間では騒然と
していたらしいですが、本当に哺乳瓶での哺乳は角度ひとつとっても難しいと
思いますね。

腱鞘炎を患ってからは、子犬がかなり育ってからのカテーテル哺乳は、
子犬を支えねばならない左手に負荷がかかって辛いのですが、それでも
誤嚥性肺炎にさせる心配がないので、カテーテルの方を選びます。

子犬の知育の為には、脳への刺激があるので、口から飲ませる方が良いの
ですが、まずは生命の維持が先決なので、カテーテル哺乳にしています。

昔は、カテーテルは小さい子犬には細い管の物ほど良いのかと思っていたの
ですが、実はそうではなく、細い管は子犬の食道に穴を開ける恐れがあり、
非常に危険なので、小さい未熟児であっても、6号よりは細くしない方が
良いのです。

近頃はお産の前の検温をしないことが多く、母犬の様子だけで判断しているの
ですが、普通、37度まで下がった体温が上り始めた時に陣痛が始まると
言われていますけど、体温が全く下がらずに産みはじめる子も居るそうです。

本当にお産は摩訶不思議で、60胎経験しても、緊張します。そして、お産に
際して何が最も大切かというと、犬の訓練の時と同じですが、たとえ獣医で
あっても、他人に依存し過ぎないということです。助産する人間が肝を据えて
かかるということなんです。オロオロしていてはダメです。何が起きても
自分が対処しなければならない。陣痛が起き始めたので獣医に助けを求めたら、
獣医さんは他の犬の緊急手術中だったり・・・ということも多いのです。

獣医さんに依存しても、頼れるのは、陣痛促進剤の注射の場合と帝王切開の
手術の場合のみだと思います。私の初めての繁殖の時には、当時かかっていた
獣医さんがカテーテル哺乳に反対の人だったので、電話で指導してくれた
繁殖者と意見が食い違い、そのせいで、新生児の飼育中であるにも関わらず、
動物病院を変わる羽目に陥り、新しい動物病院は見つからず、生き残った
子犬3頭のうちの1頭は誤嚥性肺炎で死んでいましたが、当時は、感染症の
疑いがあると縁を切った動物病院の獣医に言われていたので、私の精神的な
ストレスは限界まで来ていました。

今はあり得ませんが、当時は、サリーのお産にまつわるストレスで、嘔吐が
続き、お産のあとの1ヶ月間で、私の体重は3kg以上減りました。
今、思い返しても、精神的にも肉体的にも辛かったですねぇ。

でも、その後、もっともっと辛いことをいくつも繁殖において経験することに
なるのですが、当時としては、最高にしんどい経験でした。それなのになぜ
ラフコリーの繁殖を続けたかというと、初回で散々な思いをしたけれども、
たった2頭の子犬が元気に育ってくれたからです。

そして、サリーの初産の翌年だったか、交配に送った台メスがケンネルコフを
グループ犬舎の種オスから移された可能性があるのに、それを知らせてくれず、
そのせいで、全てのコリーに感染し、老犬のノエルが死に、それを機に決別した
グループ犬舎のブリーダーが「あら、あの人、犬をやめたんじゃないの」と
話していたと人づてに聞いたからです。

大切な大切なノエルの死の原因を作った人間に、一言も詫びられることがなく、
代わりに、そんなことを言われたのじゃあ、意地でも止めたくないですからね。

怒りというのは大きな原動力になります。好きだから・・・だけでは、ここまで
続けられなかったと思います。
皮肉なことに、辞めたグループ犬舎のブリーダーの対応が不誠実だったがために、
私はラフコリーの繁殖を続けてこれたのだと思います。



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