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コリー達に囲まれて

ブリーダーとして、コリー達と共に過ごす日々の記録です。画像や動画や記事の無断使用を禁じます。


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Category: 飼育   Tags: ---

コリー:吠えつく犬

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2012年6月下旬に出産予定の子犬の仮予約を受付中です。
「子犬情報」のページを御覧の上、お問合わせ
下さい

子犬情報
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1月生の子犬達もお散歩に行くようになり、おそらく飼主さんたちはコリーの“吠え”の
問題に直面しているであろうと思いますので、お産が迫っていて時間が無いのですが、
過去のブログも御紹介しながら、書いてみます。


ただ、犬の行動の良くない習慣を直す矯正訓練というのは、飼主さんの性質、犬の性質、
犬種的特徴、飼育環境、そして飼主さんの飼育経験が大きく影響しますので、ケースバイ
ケースで対応するしかありません。また、必ずしも訓練の専門家のアドバイスが妥当で
あるとも限りません。


とりあえず、私ならどうする、そしてどうしてきたかということを書いておきます。
まず、私は、自分の犬であれば、散歩中に他の犬や人に吠えることを止めさせる
自信があります。
昔、余所から種牡として購入したものの容貌がいまいちだったので、近くにペットとして
お譲りしたオスが散歩中に吠える子でしたし、生後4ヶ月くらいまで売れ残っていた
子犬で吠えるタイプも何頭かいました。


全て吠えるのを止めさせることができましたが、私にも直せなかった悪癖もあります。
5月に東北へお譲りしたピリカは、3歳頃からだったか、食べ終わると同時にその場で
腰を落としてオシッコをする癖がついてしまい、どうしても直せなかったのですが、
新しいお宅へ行ったとたんにしなくなったのです。おそらく、あの食後のオシッコは
オスのマーキング的なものだったのだろうと思っています。だから、1頭飼育の
のほほんとした環境になったら、マーキングの必要がなくなったのです。


現在、食事直後のマーキング的オシッコをするメスが犬舎に2頭居るのですが、
どちらも警戒心が強く気も強い子です。そのうちの片方、ウォッカは、つい最近に
なって、その悪癖を身に付けました。並行して年長のメスと揉めることが増えました。
覇権を争うような傾向が見えます。ウォッカのマーキング的オシッコもピリカ同様、
一般のお宅へ行けば、治るだろうと思います。


散歩中に余所の犬や人に対して吠えるのは環境が変わっても変わらないのでは
ないかと思います。その代わり、飼主さんが変われば、治る可能性があるだろうと
私は思っています。


飼主さんが止めるのも聞かずに他の犬や人を吠えて呼んだり、吠えて威嚇すると
いうのは、犬が、自分が飼主さんよりも上位にあって、自分が自分の家族や群れを
守る必要があると思っているからです。


うちの12歳のターシャは足腰がふらついてきていても女帝だという自覚があるので
若いメスやオスが自分の傍で外来者に吠えることを許しません。群れを守るのは
自分だから、自分が吠えている時に他の犬が出しゃばると怒るのです。


でも、ターシャは私が傍に居るのに吠えていると、まずいと思うのか、私が近付くと
吠えるのを止めて逃げます。
私は自分が運動場に出ている時に犬達が激しく外来者に吠え始めると、一番激しく
吠えている犬を見定めて、その犬の首ねっこを荒々しく掴んで、自分の方へ
引き寄せます。


一斉にギャンギャン吠えている10頭、20頭のコリー達の中で「止め」とか
「ノー」と言ってみたところで聞こえませんから、ボディランゲージで自分の
「絶対に止めさせるんだ」という確固たる意思と、目いっぱいの不快感を犬達に
伝えるのです。叩いたり蹴ったり、飛び道具を使ったりといったことはしません。
最も煩い1頭の首根っこを掴んだままで、他の犬達に眼を飛ばすのです。それで
数秒で収まります。


コマンドの言葉は大切ですが、言葉に頼ってはいけないんです。自分の不快感を
犬に伝える、リーダーである自分を無視して他の犬に吠えることを自分は非常に
不愉快に思っているのだと「気持ちで」伝えるのです。犬のターシャは遠慮なく
若いメスの首などに咬みついてゆきます。犬の群れのリーダーは、他の犬の
出しゃばりに対しては容赦ないのです。


飼主さんも自分の犬が自分の命じた「止め」というコマンドを無視して他の犬に
吠えつくことに対して、「どうしよう」とか「困ったわ」ではなく、「むかつく」とか
「腹が立つ」と思えば良いのです。
そうすれば自然に声は低くなります。高い声で「止め」とか「ノー」と言っても
効きません。マズルを掴んでダメなら首根っこを掴んで止めます。


それでもダメなら首根っこを掴んだままで持ち上げて、犬の前肢を浮かせるのです。
してはいけないことは絶対にさせないんだという確固たる意思の根底には、
「飼主の制御が効かなくなった犬は、攻撃的な犬になって行き、最悪なケースでは
薬殺もあり得る、だから今止めなきゃいけない、力づくでも止めるのが犬の為だ」
という思いがあるのです。


私の家では、数十年前に咬み犬になったドーベルマンを薬殺しています。その経験も
あるので、犬のわがままを許せば、犬自身が不幸になる、だからなんとしてでも
反抗は許さない、飼主無視は許さないという強い思いが私にはあります。


ささいなことを許せば、エスカレートしてゆきます。ラフコリーのような犬種では
薬殺が必要な咬み犬になることは稀ですが、うるさい犬になるケースは多いです。


生後4ヶ月も過ぎれば、飼主の制御を無視する犬に対しては断固たる態度が必要です。
私は散歩中に余所の犬に吠えつく犬には馬乗りになって首根っこを掴んで吠えるのを
止めることもあります。でも叩きはしません。叩けば叩いた手を恐れる犬になり
撫でようとした子供の手に咬みつくことにもなりかねません。棒で叩けば棒を怖じて
杖をついた老人に吠えつくようになります。


矯正訓練で最も大切な事は、厳しくするのは犬の為であり、犬が人間を差し置いて
リーダーになることは問題犬になることであって「犬の不幸の始まり」であるのだ
ということを飼主さんが認識していることです。叱るには大声も棒もきつい首輪も
必要はありません。ただ、気迫があれば十分なのです。


●ブログ「コリーの子犬」の過去記事の抜粋「見過ごしてはいけない行為」です。

http://collies08airw.jugem.jp/?day=20090804


●画像は1月生まれのマロンちゃん。なかなかの美人さんですね。

120112JOYpupMaronchan1205


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