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コリー達に囲まれて

ブリーダーとして、コリー達と共に過ごす日々の記録です。画像や動画や記事の無断使用を禁じます。


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Category: 飼育   Tags: ---

コリー:猫の落し物のコクシとトキソ

ラフコリー専門ブリーダー
AIRWOMAN COLLIES
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バナー子犬募集
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2012年6月下旬に出産予定の子犬の仮予約を受付中です。
「子犬情報」のページを御覧の上、お問合わせ
下さい

子犬情報
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昨日、口腔外科で抜歯をして、ジンジンと痛みがあったのですが、薬が効いている間は
痛みは取れ、鈍い感じがするだけになりました。梅雨が近い今の時期は気分が冴えない
ものですが、私の場合、6月はブリーダーをしていて、最も辛かった事件を思い出す
季節でもあります。


自分と父の注意不足で、運動場のスモモの樹に噴霧した防ダニ剤が定着剤を混ぜて
なかった為に噴霧直後に降った雨で落ちてしまい、それをサリーが踏んだのです。
足裏を気にする子だったので、しつこく舐めたのでしょう、有機リン中毒で死んで
しまいました。私たちが殺したようなものです。


たまたま獣医さんが学会の為、留守で処置が遅れて、手を尽くしてもサリーの
内臓が溶ける七転八倒の苦しみを少しも軽くしてやることができませんでした。
そして、サリーが死亡した翌日、譲渡して2週間しか経っていない千の同胎犬の
トライの女の子がフィラリア予防薬の投与ミスで数十倍の量を投与され死亡した
という知らせを受けました。


急性膵炎で治療に通ってもどうにもならず、安楽死を選んでやるしかなかった
マイヤの時も辛かったですが、たった生後4ヶ月、譲渡からたった2週間で
誰ひとり知り合いも居ない病院で苦しみながら死んでいったトライの女の子の
死亡の知らせが最も辛かったです。骨は無いですが、その子の写真はうちの
お墓に納めています。


子犬が手元を離れれば、ブリーダーは何もしてやれません。どうか環境を激しく
変えないでほしい、経験豊富なブリーダーの所の生活から徐々に慣らしていって
欲しいと思うのですが、なまじ経験が豊富な人は聞いてくれない場合があって
気を揉んでしまいます。
予防薬の投与ミスで死なせた人は動物飼育のプロ、もと姫路動物園の園長先生
でした。厳密には、その先生の部下がやったことですが、厳重に注意するように
言いつけていなかったのは、上司であるその先生の責任です。


今回の子犬たちは、犬舎始まって以来の選り好み食いをする子たちで、私は
参ってしまいましたが、それでもドッグフードをできるだけ多くして、少しの
トッピングをより分けられないように混ぜ込むことと、身体を動かす遊びを
してやることで食事量が増えてきました。相変わらず、残したりはしているの
ですが、それでもトライっ子などは元気に遊び、教え始めて2日でスワレを
マスターしました。頭の良い子です。この子も第4子と同じ新潟へ行くことに
なりました。


最初に譲渡した第3子と27日に来舎引き取りで徳島へ行った第1子とは
5月18日に採血検査と直接採取の検便と心音検査とを病院で行いました。
常在菌のバランスを崩していたけれども、何も寄生虫は見つからなかったのですが、
5月31日に空輸した第4子の健康診断の為に動物病院を訪問した5月27日に、
念入りに調べてもらったところ(最初に譲渡した第3子にコクシジウムが見つかったと
オーナーさんのブログのコメント欄に出ていたので)、獣医さんが何度も顕微鏡の
画面を動かして、やっと2つほどですが見つかりました。


うちでは子犬たちは、生後3ヶ月過ぎまで売れ残った子以外は土を踏ませません。
前に交配に余所へ送った成犬がキャンピロバクターを持ち帰り、除菌や駆虫薬を
投与し続け、きれいになったのに、数年後に再発したことがあったので、譲渡前の
子犬たちは犬舎の土を踏ませないようにしたのです。


それなのになぜコクシジウムが見つかったのか、うちの獣医さんに聞いたら、
「猫が落とすことがあるよ」とのことでした。うちでは子犬達を屋外へ出す時は、
コンクリートの駐車場のみにしているのですが、そこへは夜に近所の猫たちが
やってくるのです。
猫ですから、サークルだってぴょんと飛び越えます。これからは、運動場だけでなく
駐車場にも二酸化塩素を撒かねばならなくなりました。


第4子の便にコクシが見つかってすぐに第1子のオーナーさんにお願いし、うちの
動物病院で出してもらった液薬を1週間飲ませてもらい、当時、うちにいた第2子と
第4子には私が薬を飲ませ、投与開始から4日目に空輸予定だった第4子の場合は
オーナーさんにお願いして、引き続き液薬を飲ませてもらいました。

http://www.petwell.jp/disease/dog/kokushijiumu.html



うちの居残りだったトライちゃんも譲渡先が決まり、食欲も前よりは出てきて
よく動いてくれるようになりました。父母宅では大はしゃぎで母の持ったポリ袋に
何度もピョンピョンと飛びついたりしていました。





第2子のトライの男の子はとても可愛い子で、教えたことはすぐに覚えます。
数日前から教え始めたボールの持来遊びもすぐ覚えました。ただ、まだ定着を
しているわけではないので、繰り返しの練習が必要です。


小さく小さく生まれた第4子の雛ちゃんが、遠い所、しかも犬の飼育初心者の
お宅へ行ったので、初心者の方に、こんなに食の細い小さい譲渡時に2kgにも
満たなかった子犬をお渡しして申し訳ないと思っていたのですが、予想した通り、
身体は小さくても肝の据わった子で、すぐにお宅に慣れたようで、ちゃんと食べて
くれているようです。トライと違って、あまりササミは好まず、私がお薦めした
バームクーヘンを混ぜ込む方が喜ぶらしいです。便の状態も良いようです。


第1子のセーブルの女の子のシェリーちゃんも食が細くて痩せさせてしまい
ましたが、譲渡後は御家族皆さんにかまってもらって運動量が増えたせいか、
モリモリ食べているそうです。それに、鰹節が驚くほど好きなのだそうです。
塩分が過多にならないように注意は必要ですが、猫同様、犬も鰹節の香りは
大好きなので、食べない子の餌にまぶしてやると効果的です。
シェリーちゃんのママさんは栄養士さんですし、雛ちゃんのオーナーさん同様、
うちでお願いした飼育方法をきちんと守って下さっているので、何とか体調を
崩させずにやっていって下さるのではないかと思っています。


うちにいるトライちゃんは、6月3日に混合ワクチンで病院へ行った際の検便で
コクシジウムもその他の寄生虫も見つからなかったので投薬は止めていますが、
1週間後にはまた検便に行かねばなりません。もし、また見つかることがあれば
液薬を添付してお送りしますので、オーナーさん、よろしくお願い致します。


子犬は、特に神経質なコリーの子犬は、環境の変化で下痢を起こしやすいので
譲渡から少なくとも2ヶ月は、ドッグフードの銘柄その他、飼育方法を大きく
変えないようにお願いします。うちはずっとニュートロを使っています。
たまにアボダームにしたりもしますし、今は引退犬にはホリスティック・
レセピーを使っています。最近は子犬はずっとニュートロのみです。


上述のサリーなど、4歳のお産の数ヵ月後だったか、犬舎を新築する際に、
色々な人が出入りしたことと、狭い場所にいなければならなくなったことと、
滅多に行かない病院付属の美容室でトリマーさんにシャンプーしてもらった
ことのトリプルのストレスで血便が始まり、かなりしつこく続きました。
コリーとしてはけっこうお腹の強い子だったのですが、連日の血便で非常に
心配をしました。


コリーでも珍しくお腹が丈夫な血統もあるみたいですが、下手に下痢せずに
体内に脂質を大量に取り込んでしまった場合、分泌する皮脂の量が増えて
毛根に炎症を起こし、ホットスポットやアカラス等の遠因になりかねません。


うちの譲渡犬が他犬舎に比べて非常にアカラス等の皮膚疾患が少ない理由には、
多めの脂質で下痢をして体外に排泄してしまうのと、お薦めしているフードが
低脂肪の物だからなのかもしれません。うちには油焼けした赤茶けたトライも
いませんし、忙しくて数ヶ月洗ってなくても、皮膚は白くきれいです。泥が
こびり付いていたりはしますが。


ドッグフードだけでなく飲み水にも注意が必要です。
たとえ異物が入っていないステンレスの犬用の水入れに入った水であったと
しても、今の時期には屋外に2時間も放置していれば(7月だと数十分でも)、
ジアルジア(別名ランブル鞭毛虫)が湧いてしまい、しつこい下痢の原因になります。


これはコクシと違って見つかりやすい原虫ですが、日向水や、落ち葉に付いた
水などの中にも居ますので、地面に溜まった水は飲ませないようにお願いします。
うちは頭数が居るので、8ヶ所に設置している水入れは、1時間ごとくらいで
全部交換しています。


先日のニュースだったか番組だったかで見たのですが、生肉の中に居たトキソ
プラズマが原因で、生まれた子供(人間です)が障害を持った子だったそうです。
公園の砂場で猫の糞には触れないように、妊婦さんは注意されるわけですが、
韓国料理で出てくる生肉の中にも居るとは、育児書などには書かれていないの
でしょうね。


気の毒ですが、私など、普段から、鶏にせよ、豚肉にせよ、生肉を触った後は
除菌剤入りの洗剤できっちりと手を洗ってから、子犬や成犬たちに触れるように
していますし、生肉はどれほど新鮮でも食べません。生の鶏肉にキャンピロが
見つかったり、その鶏肉を切った包丁の柄を触った主婦が感染した話は何度も
報道で耳にしています。私は、肉は肉用のまな板の上にラップを敷いてから
切るんです。できるだけ素手では肉に触らないようにしています。無防備な
子犬達に触る人間だからです。自分だけなら、そこまではしません。


生肉から犬に移る寄生虫もあれば、犬から人間である自分に移る人畜共通感染症も
あるので、犬達を触った後もまた自分の下痢予防の為、手は必ず除菌剤入りの洗剤で
念入りに洗っています。


余談ですが、抜歯の痛み止めと化膿止めでもらった薬2種類は、ほとんどの人が
下痢をするそうですが、私はしないんですよね。なんででしょう?よっぽど薬に
対して鈍いんですかね。


そうそう、遂に猫嫌いの姑と動物嫌いの夫の居る妹宅が猫を飼い始めました。
前に、ここに載せていた預かり猫のトトちゃんを世話したことで、姪っ子が
欲しいと言い始め、動物嫌いの父親は、黙認しちゃったみたいです。
姪のお友達のお婆様のところで生まれた猫だそうですが、急に決まった話で
準備が整わないので、先日、ほとんど新品の子犬用ケンネルキャブのSサイズを
子猫用に妹にあげました。


コクシジウムを落としていったのが猫であったとしても、私はネコ科動物は
大好きなので、猫を追い立てることはせず、せっせと二酸化塩素を撒くように
します。問屋さんで買っているとは言え、1リットルが1万円もします。
20倍希釈ですが、運動場に撒けば、あっという間に無くなってしまいます。
でも必需品ですから仕方ないですね。



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