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コリー達に囲まれて

ブリーダーとして、コリー達と共に過ごす日々の記録です。画像や動画や記事の無断使用を禁じます。


In 03 2015

15
Category: 飼育   Tags: ---

コリー:障害を持って生まれる動物たち

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★リニューアルしたブログ「ラフ・コリーを御存じですか?」も更新しています★
http://blog.goo.ne.jp/awcollies06/
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お知らせ 

●2015年2月7日に出産しました。


●サブのブログの「ラフ・コリーを御存じですか?」を3月11日に更新しました。
http://blog.goo.ne.jp/awcollies06

●仮予約中の方々の見学は子犬が離乳してからにして下さい。

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今日のNHK四国のニュースで、「障害を持つ動物の飼育」についての
シンポジウムが高知の「のいち動物園」で行われていると言う風なことを
言っていました。
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kochi/8015439361.html?t=1426390054


うちでジョイが初産の時に産んだレモンの同胎のメスが、生後2週目を過ぎ、
歩き始める時期になっても1頭だけ歩けず、後肢を引きずりながら這い回り、
悲鳴をあげ続けていたので、これはオカシイと思い、病院へ連れて行ったの
ですが、対処の方法が無いと言われました。それで、自分で考えて、リハビリを
行いました。

成長期の子犬だから、人間が積極的に子犬の後肢を動かして行くことで
もしかしたら途切れているかもしれない神経の回路が繋がるのではないかと
考えました。

後躯が他の子犬達よりも冷たかったので、保温も必要だと思いました。
1頭だけ、他の子犬達と分けて、日に何十回も後躯をカイロで温めながら
優しく撫で続けたり、ゆっくりと後肢を曲げたり伸ばしたりを繰り返しました。
何日かそういうことを続けたら、その子犬はちゃんと他の子たちのように
歩いたり走ったりできるようになったのです。

ただ、数日間とはいえ、下半身麻痺という障害を持っていた時期があるので、
フルカラーの美しいトライの女の子でしたが、販売ではなく無料の里親譲渡に
しました。後日、里親さんのお便りでは、普通に暮らしているようで健康面の
問題は何もなさそうでした。

先日、立てない子犬を安楽死させるかどうか愛護団体が迷っているという話を
友人から聞きましたが、外見上、奇形などの変わった所がなければ、保温と
リハビリで治ることがあるので、成長期の子犬ならば、諦めない方が良いと
言っておきました。

私は不具な子犬が生まれたらどうしようとか、全て売れ残ったらどうしようと
思って、なかなか繁殖に踏み切れず、コリーを飼い始めてから4年目にして
ようやく販売を有名大手ブリーダーに委ねるという方法で繁殖に踏み切り
ました。

その後、トラブルがあり、そのブリーダーとは縁を切り、自分名義での繁殖を
始めたのですが、その場合も入念にリサーチをし、NETなど無かったので、
犬の雑誌の広告費を数十万もかけて、やっとのことでトライだらけの2胎分の
コリーの子犬達の購入先を自分で見つけました。ペットショップや仲介業者には
渡しませんでした。だから、お小遣いどころか赤字だったのじゃないかと思います。

犬の繁殖、特に人気犬種でない大型犬の繁殖と言うのは、お小遣い稼ぎのような
軽い気持ちで始めると、痛い目に遭います。梅雨時の販売で、ほとんどがトライ
という悪夢のような繁殖が私の犬舎号での初回の繁殖でした。そして、その中の
数少ないセーブルの中には、尻尾が切れて無くなっていたフルカラーのオスが
居ました。

一番早くに購入者が見つかりそうな一番カワイイ子が、よりによって尾の無い
販売ができない子犬でした。当時は、出産中に母犬が来客の音で突然立って
しまい、その際に尾の先端を踏まれたから壊死したと思っていたのですが
後に分かったことですが、子犬は母犬の胎内にいる時に尾など先端部分が
切れてしまうケースがあるのです。おそらくその子も胎内で切れていたのでしょう。
結局、その子は、動物が大好きで、こちらの動物園の園長先生の幼なじみだった
父の友人が欲しいと言うので、差し上げました。

どれほど健全な父母犬で繁殖をしても、その子のように尾が無かったり、うちで
飼っていたチビッ子シェルのように指が足りなくて生まれてくる場合があります。
そういう子犬が生まれた場合、生きて行けないタイプの脳障害であれば安楽死を
選びますが、生きて行けるのなら、ブリーダーが手元に置いて育てることになります。
表に出さないだけで健全な父母犬から誕生した目が見えない子や耳が聞こえない
子など障害を持って生まれた犬や猫をひっそりと育てているブリーダーは何人も
居ます。うちにも生れつき、見えないオスが1頭居ます。

初めから先天性疾患が出るのが分かっているダブルマールの繁殖を故意に行うのは
言語道断ですが、そうじゃなくても、生き物である以上、偶発的に障害を持って生まれて
きたり、原因が分からない麻痺が出る子が生まれる場合があります。

生まれてきた子犬たちが皆、元気に育って、新しい家庭に行き、12年、13年の後に
老衰で亡くなりましたとの知らせを受けた時、良かったと思います。オーナーさんは
皆さん、悲嘆に暮れて、さぞお辛いだろうとは思いますが、ブリーダーである私は、
譲渡した子犬達が幸せに一生を終えることができて本当に良かったと思います。
そして、オーナーさんに対して感謝の念が湧いてきます。この子たちも幸せに新しい
オーナーさんの元で天寿を全うして欲しいと思います。

今日撮影した子犬たちの画像と動画です。生後36日になりました。うちに居るのも
あと2週間ちょっとです。そして、新たな天使達が授かるよう、明日から交配を
開始します。

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◆犬のプロ達も読んでいるブログメディア Dog Actuallyに寄稿しているサイエンス・
ライターの尾形聡子さんが書いた2014年1月発行の本です。犬の毛色に関係する
遺伝子座を10シリーズに分け、それぞれについて難解な遺伝について分かりやすく
解説してくれています。マール(ダップル)やハルクインの繁殖をするブリーダーは
是非とも読んでおきたい本ですが、体色を決定する遺伝子が病気と関連する場合も
多々あり、その病気のせいで訓練が上手くゆかない場合もありますので、訓練の
専門家や愛犬家にとっても価値のある本です。


よくわかる 犬の遺伝学: 健全性から毛色まで、知って役立つ遺伝の法則


◆著名な心理学者スタンレー・コレンが書いた本です。多くの愛犬家達が抱く、
犬の精神面と社会生活を送る上で生じた疑問、例えば、犬は嫉妬をするか、
犬は鬱病になるか、犬が人間の傷口を舐めると傷は早く治るのか、なぜ狼爪が
あるのか・・・などの71の疑問に答えてくれています。


犬と人の生物学: 夢・うつ病・音楽・超能力


◆初心者が子犬に教える時におかしやすいミスなども書かれてあり、なかなか
読みごたえのある本だと思います。私は、このシリーズは全て持っていますが、
プロのトレーナーさんにも役に立つ本として販売されています。


ドッグ・トレーナーに必要な「子犬レッスン」テクニック: 子犬の気質を読みながら、犬の語学と社会化を適切に学ばせる (犬の行動シミュレーションガイド) (犬の行動シミュレーション・ガイド)


◆↓の本には画像入りで犬達のボディランゲージがたくさん載っています。なにも
ドッグトレーナーにならなくても、防衛のために役に立つ本だと思います。私は
このシリーズの4冊全て、購入済みです。サブタイトルには、「犬の話す言葉
(ボディ・ランゲージ)が、ひと目でわかるようになる!」と出ていますが、
フリーになった時の犬の動作や行動を見る機会が乏しい人にはお奨めの本です。


ドッグ・トレーナーに必要な「深読み・先読み」テクニック: 犬の行動シミュレーション・ガイド

◆犬の病気に関する本を御紹介しておきます。私は1996年の初版本を持って
いるので、買ってから17年も経っています。表紙は破れ紙も焼けているの
ですが、手放せません。新しい情報がNETでいくらでも手に入る今でも、
これだけは手放せません。それくらい犬の専門家であるブリーダーの私が
頼りにしている本です。


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動物病院でもこの本を置いているところは多いそうです。たぶん、飼主さんに
説明をするのにとても便利だからだと思います。イラストの方が、病巣がどんな
風になっているのか、周辺の臓器との関係はどうなのかというのを説明する際、
エコーやレントゲン写真よりも分かりやすいからだろうと思います。

今年の3月に13歳で亡くなったターシャが、たしか10歳頃に子宮蓄膿症で
大出血をした時、すぐこの本で確認しておき動物病院へ駆けつけ、即、手術に
なりました。コリーに限らず、老犬を飼っている方には持っておいて損の無い
本です。先日、ミリオンの徘徊動画が放送されたフジTVの「とくダネ」で、
言っていたのですが、日本で飼われている犬のたしか56%だか57%以上
だかが7歳以上の老犬なのだそうです。どんなに健全な子であっても、老齢に
なれば白内障など様々な老化現象が出てきます。

そういう時、傍らにこの本があれば安心だと思います。このシリーズは猫用のも
あります。私が広告を載せているムツゴロウさんの本もですが、出版されてから
これほど長い年月が経っても、出版当時のカバーで売られているのですから、
よほど評判の良い本なのだと思いますね。中古品もあるようですが、この本を
手放すのは飼犬が死んで不要になったからだろうと思います。犬がそばに居る
限りは、この本を売りに出したりはできないと思うんです。稀に見る価値ある
本です。サイズは22.5×30cm、ソフトカバーでオールイラスト入りです。


イラストでみる犬の病気 (KS農学専門書)

◆↓は、畑正憲氏の本です。ほかの誰とも違う豊かな飼育経験と深い洞察力と
細胞レベルで動物を知る(東大理学部動物学科卒)ムツゴロウさんならではの
見解が非常に勉強になり、私にとっては、ムツゴロウさんの本は全て宝物です。

ムツゴロウ先生の犬と猫の気持ちがわかる本

◆↓は写真集となっていますが、私は、写真以上にムツゴロウさんの書いている
犬や馬やその他の動物に関する記述の方が好きです。この本が発売されてすぐに
購入しました。今、読み返してみても、はは~ん、そういうことだったのか、と
新たな発見がありますね。こういう本は、永遠に廃版にならないで欲しいです。

ムツゴロウとゆかいな仲間たち―畑正憲珠玉の写真集 (9)

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★★★他のブログ2つも時々、更新しています。↓のトップページよりお入り下さい。
エアウーマン犬舎 http://airwoman.if.tv/
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