ラフコリー専門ブリーダーAIRWOMAN COLLIEShttp://airwoman.if.tv/
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★リニューアルしたブログ「ラフ・コリーを御存じですか?」も更新しています★http://blog.goo.ne.jp/awcollies06/
ラフコリーというのは、シェパードやレトリバー系の犬達のように持来欲が
強い犬は多くはありません。ですので、持来を教える場合、強制持来として
学習させねばならない場合もあります。
昔、Youtubeが普及する前、強制持来についてNETで調べていた時、
ダンベルを咥えさそうとした場合、頑として口を開かない犬にはリードで首を
締め上げて苦しくなって口を開いた瞬間にダンベルを咥えさせるのだという
記述を見つけました。いくらなんでもこれは虐待だろう・・・と思いました。
でも、それは訓練所で習っている人のサイトに載っていた記事でしたので、
昔から日本の訓練所では、咥えることを嫌がる犬に対して虐待まがいの方法を
取っていた時代もあるのかもしれません。
でも、訓練の理論や技術が進歩した今、そういう虐待のような訓練方法を
とっている訓練所はほとんど無いだろうと思います。
しかし、頑として口を開かない犬は、かなりの数居るので、そういう場合は、
たとえ犬が拒否したとしても、根気よく、御褒美の餌やスキンシップを用いて、
教えてゆくことになります。
私の3頭目のコリーであった凪は、ボーダーもどきとかシェパードもどきと
言われるほどガッツがあって、ボールならばピンポン玉からサッカーボールまで
何でも拾って持って来ました。↓は9歳10ヶ月の頃の動画です。昔の小さい
画面を引き延ばしたので粒子が荒いですし、10歳が近い老犬なので若い頃の
スピードは全くありません。
凪は2歳から4歳くらいには空恐ろしいスピードでボールを咥えて持ち帰って
いましたし、顎が外れそうになるくらい大きなボールでも必死になって咥えて
持ち帰ろうとし、咥えることができない場合は、前肢や鼻先を使って転がして
持って帰って来ました。
特に好きだったのは、私が投げたボールの持来ではなく、少しだけ空気を抜いた
ドッジボールやサッカーボールを思いっきり蹴ったのを持って帰ることでした。
そして、私の正面にサッカーボールを落とすと必ず大声で「ワン!」と吠えて、
くるりと向きを変え、ボールが飛んでゆく方向を見ていました。そして、私が
「オシマイ」と言うまで、絶対に止めようとはしませんでした。
おそらく、こういうタイプのコリーは滅多に居ないのではないかと思います。
遊びに対する執着心が半端ではなく、生後3ヶ月過ぎた頃でしたか、台所の
地下収納庫の取っ手を齧る遊びが気に入ったらしく、好きにさせておいたら
生えそろった門歯が数本削れてしまっていました。執着心が尋常では無いです。
この凪のようなキャラがグレードアップしたのがシェパードなのではないかと
私は想像しています。
凪のようにボールやオモチャに執着する子の場合には、↓の動画の訓練士さんの
ようにして、幼い頃から、ボールそのものが御褒美の役割を果たせるように、
ボールへの執着心が増すようなトレーニングを行っておいてから、持来の練習に
入れば良いのです。
http://www.youtube.com/watch?v=Dp-Qddln1Kkが、大半のコリーは、遊びとしてボールを追うことは好きでも、好きではない
物の場合には見向きもしなかったり、咥えてもポロリと落として知らん顔と
いうのがほとんどだろうと思います。
飼育頭数が少ない頃は、私は、1頭ずつにボールで遊んでやったので、持来を
教えるのはスムーズに行ったのですが、飼育頭数が増えてからは、幼い時期に
遊んでやる時間が取れず、成犬になってから、さほどボールに興味を示さない
子達に強制的に、持来を教えました。咥えて、保持して、咥えたままで歩く
ということをさせました。
亡くなったターシャの場合、教え始めた時には初老の域に達していましたし、
強硬な性質なので、頑として口を割らなかったのですが、それでも根気よく
毎日、数分ずつ練習を続けたら、じわっと自分から口を開いて咥えるところ
まではゆきました。
その後、出産が続いたので、継続して練習する時間が取れなくなったため、
散歩中に少しの距離を咥えて歩く程度で終わってしまいましたが、最初は、
吐き出そうとするので、顎の下に手を当てていました。咥えさせたい物に
バターを塗っておくとか、ピーナッツバターを塗っておくという方法も
取りました。
http://www.youtube.com/watch?v=HfjZlaxVrHo&list=UU6NWRXZSDMiGTAansG6-9yA私は、落ち着きのない若い犬の場合は、トリミング・テーブルの上に載せて、
首にリードをかけ、そのリードをトリミングテーブルのアームに結び付けて
おいて持来を教えていました。日本の動画では見つかりませんでしたが、
欧米における鳥猟犬のオーソドックスな強制持来FORCE FETCH
(フォース・フェッチ)の訓練方法の動画では必ず、台の上に載せています。
そして、頭上に張った番線に犬のリードを通し、首にもリードをかけます。
さらに、叱責として考案された方法なのだと思うのですが、犬の前肢に紐を
結びつけておきます。紐を指にかける場合もありました。犬が、ホールドとか
テイクとかフェッチの意味は分かっているのに、コマンドを無視した時や、
練習が嫌になってきて、のろのろとして動作を取った時にはすぐに前肢に
結びつけた紐を引っ張っていました。
http://www.youtube.com/watch?v=5WYCDd-PEa8http://www.youtube.com/watch?v=qQeukHCJC9g本来、犬は足裏や指を人に触られるのを嫌います。もちろん、幼い頃から
慣らされていなければ耳を触られることも嫌います。ですので、前肢や
前肢の指に紐をかけて引っ張る代わりに、耳をつねる方法を叱責として
利用しているトレーナーもいました。
でも、おそらく、その教え方は旧式なのだろうと思います。若い女性の
トレーナーで、クリッカーのみで猟犬に持来を教えている人もいましたし、
耳をひねる方法を用いなくても教えれると主張している動画もありました。
YOUTUBEでDOG FORCE FETCH と入力すればいくつも
動画がヒットしますが猟犬のトレーナーではクリッカートレーニングを
用いていない人が多かったです。
日本人で、可愛がりながら強制持来を教えていた女性の動画と、もしか
したら訓練士さんなのかもしれないと思える中年男性が小さいパピヨンに
持来を教えていた動画が参考になると思いますので、リンクを貼って
おきます。この男性、アジリティをなさっていて、関東から東北まで
遠征していらっしゃいます。
http://www.youtube.com/watch?v=UlJF1U0c8i8http://www.youtube.com/watch?v=vFPJJ0SW088http://www.youtube.com/watch?v=GL_CBD1ksMkhttp://www.youtube.com/watch?v=_8AiutX4KNohttp://www.youtube.com/watch?v=ACCJEwl4ackそして、最後に驚きの動画を御紹介します。これは全盲で聾唖のダブル
マールのコリーに持来を教えた女性の動画です。幼時に保護したメス犬
なのですが、なんと数ヶ月前に、一旦、里親さんに元に渡っていたのが、
ブリーダーの元に返された同胎の姉妹である全盲で聾唖のダブルマールの
アニーというメスまでも引き取っています。
子犬の頃から育てたエッグズという名前のメスは、生後4ヶ月頃には
腰を触ればスワレ、肩を触ればフセ、前肢を持てば、握手・・という
ことができるようになっていました。最近は、合図で前肢を箱の中に
入れることまでできるようになったようです。
いくら生れつき知能が高い犬種とはいえ、目が見えず、耳が聞こえない
犬に、ここまで教えるのですから、その忍耐力と愛情の深さには頭が
下がります。
自分の欲の為にダブルマールの繁殖をするブリーダーが最も責められる
べきですが、その犠牲として、この世に誕生した全盲&聾唖の哀れな
コリーたちが、このように愛され、しっかりと訓練されているのを
見ると、ほっとします。
ヘレン・ケラーのような複数のハンディキャップを持つ犬が持来を
覚えるのです。健常な犬にできないはずはありません。飼主さんの
努力次第です。
犬の知能やヤル気の問題でもなく、犬のヤル気を引き出せない人間が
努力不足なのです。
また、持来欲が強い犬だけが、利口なのでもありません。うちの凪の
孫にあたるメリーちゃんは、教えられていないの御主人の低血糖を
知らせ、車上荒らしも、大きな地震も知らせますが、新聞を運んだりは
しません。もしかしたらボール持来には全く興味が無いかもしれませんし、
咥えることを教えようとすると、頑として口を開かないかもしれません。
ですが、必ず、御主人の低血糖を知らせ御主人の命を守っています。
持来意欲が乏しいからといって、それは知能が低いわけでも訓練性能が
悪いわけでもなく、ただ、犬が、咥えさせられることとか、咥えねば
ならない物が好きではないから教えるのに時間がかかるというだけの
ことです。
トラウマにさえなっていなければ、嫌いな物であっても、反復練習と、
我慢の対価としての御褒美の餌で、強制持来を教えることはできます。
但し、強制持来というのは、非常に細かい段階を踏んで、丁寧に丁寧に
教えてゆかねばなりませんし、スワレ、マテ、フセとか脚側歩行などの
基礎的なことがしっかりと定着してから教えるべきものです。
特に犬の飼育初心者は、それらができないうちに強制持来に手を出す
べきではありません。下手なやり方をすれば、訓練そのものを嫌がる
ようになります。
パピヨンの動画の管理人さんは、強制持来を教え初めてから18日目
くらいから数日おきに動画をUPしていますが、それを御覧になれば
分かりますが、強張っていた犬の表情が和らぎ、段々と褒められて喜ぶ
ようになってきます。叱責としては、語気を荒くするくらいです。
でも、もっと短期間で嫌がる犬に習熟させようと思えば、クリッカー・
トレーニングを取り入れて、御褒美を多用して教えるのが最も有効
だろうと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=5phL604aZDAオウムやインコで、クリッカートレーニングによって御褒美を用いて、
全く叱ることなく持来を教えている動画はたくさんヒットします。
PARROT FETCHと入れて、YOUTUBEで検索すると
いくつも出てきます。
先日、私が、もうひとつのブログに載せた動画で、犬に鍋から取ってきた
ヌードルを与えているオウムやインコも、クリッカートレーニングで
持来を学習しているから、あんなことをするようになったのじゃないかなと
思います。
持来は、介助犬や猟犬など働く犬たちにとっては必須科目ですが、家庭犬の
場合には、飼主さんと楽しくコミュニケーションが取れて、新聞運びなどの
お手伝いもできて、ボールで一緒に遊べるようになり、喜びが倍増するもの
なので、お時間の取れる方は是非チャレンジしてみて下さい。
盲目で聾唖の犬達が喜々としてボール持来遊びをしている動画を見ていると
教え初めはやや強制的であったとしても、時間をかけて教えてやれば、犬は
楽しめるようになるのだとお分かりになると思います。
プロの訓練士ではない女性なのに、目が見えず、耳が聞こえないコリーに
持来を教えているのです。五体満足な犬を飼っている人には何の言い訳も
できません。犬が賢くなれないのは、犬ではなく人間のせいです。
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◆犬の病気に関する本を御紹介しておきます。私は1996年の初版本を持って
いるので、買ってから17年も経っています。表紙は破れ紙も焼けているの
ですが、手放せません。新しい情報がNETでいくらでも手に入る今でも、
これだけは手放せません。それくらい犬の専門家であるブリーダーの私が
頼りにしている本です。

動物病院でもこの本を置いているところは多いそうです。たぶん、飼主さんに
説明をするのにとても便利だからだと思います。イラストの方が、病巣がどんな
風になっているのか、周辺の臓器との関係はどうなのかというのを説明する際、
エコーやレントゲン写真よりも分かりやすいからだろうと思います。
今年の3月に13歳で亡くなったターシャが、たしか10歳頃に子宮蓄膿症で
大出血をした時、すぐこの本で確認しておき動物病院へ駆けつけ、即、手術に
なりました。コリーに限らず、老犬を飼っている方には持っておいて損の無い
本です。先日、ミリオンの徘徊動画が放送されたフジTVの「とくダネ」で、
言っていたのですが、日本で飼われている犬のたしか56%だか57%以上
だかが7歳以上の老犬なのだそうです。どんなに健全な子であっても、老齢に
なれば白内障など様々な老化現象が出てきます。
そういう時、傍らにこの本があれば安心だと思います。このシリーズは猫用のも
あります。私が広告を載せているムツゴロウさんの本もですが、出版されてから
これほど長い年月が経っても、出版当時のカバーで売られているのですから、
よほど評判の良い本なのだと思いますね。中古品もあるようですが、この本を
手放すのは飼犬が死んで不要になったからだろうと思います。犬がそばに居る
限りは、この本を売りに出したりはできないと思うんです。稀に見る価値ある
本です。サイズは22.5×30cm、ソフトカバーでオールイラスト入りです。

◆↓は、愛犬家の間で人気のジャーキーが手作りできる食物乾燥機です。
この商品は並行輸入品なので、コンセントの形状が国産家電とは異なります。
購入をお考えの方はレビューを読んで御検討下さい。楽天でもアマゾンでも
購入できますが、検索して一番安かったのが↓です。
オーブン等での通常の高温乾燥だと食材の酵素が破壊されてしまいますが、
この乾燥機の場合には、酵素を破壊せずに乾燥させることができるので、
健康志向の強いアメリカ西海岸のセレブの間でも人気があるそうです。
御愛犬、特に免疫力や酵素活性の落ちてきた老犬に安全で健康的なオヤツを
手作りしてあげたい方にはお奨めです。
◆↓は、英国王室犬舎サンドリンガム犬舎御用達の高品質ドッグフードです。
営業の人にもらったサンプルはすぐに使い切ってしまいました。成犬用は
チキンの方が匂いが良いです。

◆↓は当犬舎がもう10年くらいずっと使い続けているナンバーワン・オール
システムズのシャンプーです。うちは頭数が多いのでガロンサイズでないと
間に合いません。ガロンで買う方が単価が安いし、良いフードを食べさせて
いると、皮脂ですぐに毛が潤ってきますので、コンディショナーは不要で、
これだけで済むので、かなりお得です。前にペットショップのセールで得だと
思って買ったシャンプーが薄くて薄くて、ちっとも汚れを落とせず、結局、
損しました。やはり使い慣れた品質の高い物の方が良いですね。コリーの
毛はダブルコートで、しかもボリュームがあるので、非常にたくさんの
シャンプーを消費しますから、楽に汚れが落とせて単価が安いのが一番です。

◆ナンバーワン(#1)オールシステムズのピンブラシも20年以上、使って
います。私は、手に入るピンブラシの中の最高峰の品質だと思っています。
グリップの握りやすさ、軽さが絶妙でラージサイズの27mmのピンの長さが
最も使いやすいですね。
昔、うちのサイトで輸入販売をしていたのを買って下さっていた方々に、
「あのピンブラシはどこで買えば良いのですか?」と聞かれることがありますが、
JKCのドッグショー会場か、NETで購入するしかないんです。街中のペット
ショップやホームセンターには売っていません。輸入品です。

◆↓は、畑正憲氏の本です。ほかの誰とも違う豊かな飼育経験と深い洞察力と
細胞レベルで動物を知る(東大理学部動物学科卒)ムツゴロウさんならではの
見解が非常に勉強になり、私にとっては、ムツゴロウさんの本は全て宝物です。

◆↓は写真集となっていますが、私は、写真以上にムツゴロウさんの書いている
犬や馬やその他の動物に関する記述の方が好きです。この本が発売されてすぐに
購入しました。今、読み返してみても、はは~ん、そういうことだったのか、と
新たな発見がありますね。こういう本は、永遠に廃版にならないで欲しいです。

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http://airwoman.if.tv/★迷子のコリーの詳細情報★